ギヤモータをインバータ運転する場合、
基底周波数と最高周波数のパラメータ初期値を変更して使用する場合があります。
ここでは、インバータの周波数設定に関する内容と注意事項についてご紹介します。
◆1. 基底周波数のパラメータ設定
インバータの基底周波数のパラメータ設定は60Hzで出荷されます。
これは、インバータ用モータの定格周波数が60Hzのためです。
(インバータ用プレミアム効率三相モータ、インバータ用AFモータ、インバータ用三相モータ)
周波数60Hzでモータの定格出力電圧となるようにパラメータを設定します。
センサレスベクトル制御、V/f制御ともに同様の設定となります。
50/60Hz定格周波数のモータを基底周波数50Hzで運転する場合は、以下の注意が必要です。
・基底周波数50Hzで運転する場合は、60Hz時に比べて電流が増加します。
・基底周波数50Hzで運転する場合は、定トルク範囲をカタログ等で確認してください。
・定トルク範囲が不足する場合、インバータ容量をアップさせてください。
◆2. 最高周波数のパラメータ設定
インバータの最高周波数は基底周波数と同じパラメータ設定で出荷されます。
ギヤモータをインバータ駆動する場合、最高周波数の設定はギヤモータの最高許容回転数以下の周波数にする必要があります。
また、変速範囲を超える周波数の出力を防止する周波数リミットとしても使用できます。
ギヤモータの最高許容回転数は、製品によって異なります。
カタログをご参照の上、必要な出力回転数を得られる減速比を選定してください。
なお、基底周波数を超える周波数では、モータは定出力特性となります。
以上、インバータの周波数に関するパラメータ設定について説明いたしました。
当社ではお客様の用途に応じた製品をラインアップしていますので、製品についてお気軽にご相談ください。
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