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ギヤモータを商用電源で駆動すると問題なく、インバータ駆動すると振動・騒音が増大することがあります。この原因は、インバータの出力電圧が商用電源のような正弦波でないためモータのトルクリプルが発生しているからです。 1.インバータの出力電圧波形の改善 インバータのV/f制御で、低速運転でのギヤモータの騒音を低減するには、ブースト電圧を下げることが効果的です。しかし、ブースト電圧を下げすぎると始動トルク不足となりますので、調整時に注意が必要です。 2.インバータのキャリア周波数の調整 インバータ出力電圧の高調波成分により、モータ鉄心が磁気的に歪むことで、モータから磁気音が発生します。 3.インバータの不安定現象とジャンプ周波数機能 ギヤモータを機械に設置し、運転周波数を変化させると特定の周波数で、ギヤモータが共振する場合があります。その場合、インバータの周波数ジャンプ機能を使用すれば、不安定となる周波数をジャンプして運転することができます。 4.機械系の振動低減 なお、モータのフリーラン状態で、振動・騒音が消えない場合は、機械系に起因することが考えられます。 以上、インバータ駆動におけるギヤモータの振動・騒音について、概要と注意点について簡単に説明いたしました。 |
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