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モータを可変速運転する場合、機械の負荷特性に合わせてインバータとギヤモータを選定する必要があります。
ここでは、インバータ運転の負荷のトルク特性からインバータとギヤモータの選定のポイントについてご紹介いたします。
インバータ運転による負荷のトルク特性は以下の3つに分類されます。
コンベア、昇降装置など、速度に対して負荷が一定の負荷特性です。
インバータとインバータ用モータの組合せで、出力周波数6~60Hzにおいて定トルク特性が得られます。
センサレスベクトル制御のインバータを選定すると、始動トルクが高く、安定した速度制御が得られます。
ギヤ部は、機械の定格速度がインバータの基底周波数(60Hz)の近傍となるような減速比を選定することがポイントとなります。
巻上機など、速度に対してトルクが反比例して低下する負荷特性です。
インバータの基底周波数(60Hz)以下での定出力特性と、基底周波数以上でも定出力特性の負荷があります。
基底周波数以上の周波数でギヤモータを使用する場合、ギヤ部の入力回転数の制限がありますので、カタログ等でギヤ部の許容入力回転数を確認してください。
なお、許容入力回転数はギヤモータの機種と枠番により異なります。
ファン、ポンプなどの流体負荷のトルク特性です。
速度の増加に伴い、トルクが回転数の2乗に比例して増加する負荷特性となります。
インバータのV/f 制御とモータ単体の組合せで運転することができます。
低速から高速まで定トルク特性が必要な負荷をインバータ運転する場合は、インバータ用モータを使用します。
インバータのセンサレスベクトル制御またはV/f制御によりインバータ用モータを運転すると、出力周波数6~60Hzにおいて定トルク運転が可能です。
0.1~0.4kWはインバータ用AFモータ、0.75~55kWはインバータ用プレミアム効率三相モータをご用意しています。
なお、0.55kW以下で標準仕様の三相モータは、商用電源で一定速の運転を基本として設計されています。
低速でインバータ運転をすると、モータの冷却ファンの回転速度が低下するので冷却効果が悪化します。
そのため、出力周波数6~60Hzの定トルク特性は得られません。ご注意ください。
以上、インバータ運転による負荷のトルク特性について説明をいたしました。
機械の負荷特性に合わせたインバータとギヤモータの選定が重要です。
お客様の用途に応じた製品をラインアップしていますので、製品についてお気軽にご相談ください。
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