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住友のギヤモータの機種選定方法についてご紹介します。
使用される機械の運転条件をもとに選定する際、下記の2つの方法があります。
今回は、1)機械別負荷性質による選定をご紹介します。
住友のギヤモータは、均一荷重・1日10時間の運転条件の下に設計されています。
この負荷条件が選定表の基準になります。(例外となる機種もあります)
1日10時間を越える運転や、衝撃を伴う機械に使用する場合は、別途係数を用いて、 大きなSF(サービスファクター、安全率)を持つギヤモータを選定する必要があります。
この時の係数を「負荷係数」と呼びます。
負荷係数は機種や使用条件によって異なります。それぞれの機械に応じた負荷係数を、 カタログから選びます。
負荷係数は、1日の運転時間と負荷の衝撃に対する値です。
サイクロ減速機の場合は下記となります。
均一荷重 | : 0.80 |
軽衝撃 | : 1.00 |
重衝撃 | : 1.35 |
均一荷重 | : 1.00 |
軽衝撃 | : 1.20 |
重衝撃 | : 1.50 |
均一荷重 | : 1.20 |
軽衝撃 | : 1.35 |
重衝撃 | : 1.60 |
1日の運転時間が10時間以下で均一荷重の場合の負荷係数=1.00をサイクロ減速機の選定基準とし、 それに対して1日の運転時間が長いほど、また衝撃負荷が大きいほど係数は大きくなります。
SF ≧ [負荷係数]
(SFとは、[減速機の許容入力容量(kW)] ÷ [モータ容量]の値です。)
[ギヤモータの出力トルク値] ≧ [負荷(機械)の必要トルク値] × [負荷係数]
となる枠番を選定します。
プレストNEOやアルタックスNEOなどは、モータ容量に対してSF=1.0となる枠番しかありません。
負荷係数が1.0を超える選定の場合は、(2)の方法でモータ容量(kW)を負荷係数の分、 大きくする必要があります。
インバータ運転する場合、直入れ運転と比べて低いSF(1.0~1.2)で選定することが可能です。
これは、インバータで始動時にソフトスタート・ストップを行うため、始動時の衝撃が大きく軽減されるためです。
詳しくは、当社製品取扱いの販売店または住友重機械精機販売の営業所にお問い合わせください。
※Webサイトでの「動力選定」メニューでも簡易的な計算が可能です。
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