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インバータの周辺機器であるACリアクトル(入力側)とDCリアクトルは、基本的に電源高調波の抑制と力率改善のために適用されます。
ここでは、ACリアクトル(入力側)とDCリアクトルの特徴と選定の注意事項についてご紹介します。

◆1.ACリアクトル

インバータの入力電圧は、ひずみ波形のため、電源高調波が発生して電源系統に影響を及ぼします。
インバータの入力側にACリアクトルを接続することにより、電源の高調波抑制と力率改善の効果が得られます。
大容量(500kVA以上)の電源にインバータを接続する場合は、電源協調の目的で電源インピーダンス(2~3%)を確保するために、必ずACリアクトルを接続する必要があります。

また、ACリアクトルを電源入力に接続すると、電源投入時の突入電流の低減ができるため、インバータの内部回路を保護できます。
なお、ACリアクトルの容量は、インバータ容量に合わせて選定します。

◆2.DCリアクトル

DCリアクトルは、電源の高調波抑制と力率改善を目的に使用されます。
インバータの整流部(コンバータ)と平滑コンデンサの間にDCリアクトルを外部接続すると、LCフィルタ回路として動作します。
整流時の電流波形の歪(電流リプル)がLCフィルタ回路で低減されるため、高調波抑制と力率改善の効果が得られます。

なお、DCリアクトルの容量もインバータ容量に合わせて選定します。
大容量(500kVA以上)の電源にインバータを接続する場合、電源協調のためACリアクトルとDCリアクトルを併用することになります。

以上、インバータ用ACリアクトル(入力側)とDCリアクトルについて説明いたしました。
弊社ではお客様の用途に応じた製品をラインアップしていますので、お気軽にご相談ください。