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住友のギヤモータをご検討いただいているお客様からご質問を頂きました 1.ギヤモータの出力トルク カタログ記載の出力トルクの考え方は次の通りです。 ギヤモータの出力トルクはモータが定格トルク(100%)を出力した時の減速機の出力トルクです。 モータの定格トルクはモータの容量(kW)と、定格回転数から求められます。 モータの定格トルク(Nm)= 9550×容量(kW)/定格回転数(r/min) 組合せの減速機の減速比、減速機効率から 例)次の仕様の場合の出力トルクを考えると モータ定格トルク(Nm)= 9550×0.75/1750 ギヤモータの出力トルク(Nm)= 4.09×15×0.95 過去に配信いたしましたメルマガ(バックナンバーvol.1605)ではギヤモータの使い方によるSFの選び方を紹介しました。今回はそのSFはどのように決まっているかを紹介します。 ギヤモータにおけるSF 減速機の定格に許容入力容量があります。これは仕様上入力できる、駆動できる容量・動力(kW)です。 SFが1.0を超える組合せの場合、モータの能力(容量)より減速機の能力(許容入力容量)が大きく、モータに対して余裕のある減速機が組み合わされていることを表します。 例えば許容入力容量が1.15kWの減速機と0.75kWのモータを組み合わせたギヤモータこのSFは 同じ減速機でも入力回転数が異なると、許容入力容量は同一か、異なる場合があります。 3.減速機(レデューサ)の許容入力容量と許容出力トルク、 減速機単体(以下レデューサとします)での定格には許容入力容量と許容出力トルクがあります。 2項ではSFを減速機の許容入力容量とモータ容量との比で考えましたが、減速機の出力軸でのトルク値で表した許容出力トルクもあります。両者は同じ定格を表し、入力側では容量(kW)、出力側ではトルク値(Nm)で表していますので 入力出力どちらでもSFの検討ができます。 例)サイクロ減速機枠番6090 減速比15 両者は同じことを規定しています。 駆動するモータ基準でサービスファクターを検討する場合(ギヤモータも同じ)は許容入力容量を用い、駆動される機械側(出力側)トルクで検討する場合は許容出力トルクを用います。 東京など電源周波数が50Hzの地域でインバータ運転する場合、インバータモータは60Hz定格なので60Hz(1750r/min)での定格、SFを用いる必要があります 4.SF欄が*(アスタリスク)の機種について ギヤモータの減速比が非常に大きい場合、 計算上の出力トルク > 減速機の許容出力トルク このような場合、計算上の出力トルクでは使用できないため、減速機の許容出力トルクを使用可能な出力トルクとして表記した機種を用意しています。 言い換えれば、使用できる出力トルクを減速機の定格で制限を付けた機種になります。 この機種のカタログでのSF欄は *印で表記しています。 (制限を付けた)出力トルク = 減速機の許容出力トルク になるためです。 ギヤモータ、減速機のカタログ、選定表をご理解の上、最適な機種選定を行って下さい。 |
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