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弊社からご購入いただいたギヤモータの試験成績書は、営業経由にてお客様へご提出しております。
今回はモータの試験成績書について、活用例をご説明いたします。

1.モータが正常かどうかの判断のひとつとして活用

① 巻線抵抗値の比較

ご使用のモータについて、「巻線抵抗値」を各端子間で測定し、試験成績書の数値と比較することで、モータが正常かを判断することができます。
測定値が大きく異なっていないか、各端子間のバランスに異常がないか(約±5%以内)を確認します。

例)

  • 試験成績書値記載抵抗値2.12Ω(20℃)
  • 測定値測定値がUV間2.1Ω/VW間2.0Ω/WU間2.1Ω

この場合は±5%以内ですので、正常と判断できます。

② メガーテストでの巻線とフレーム(アース)間の絶縁抵抗

ご使用を続けることで絶縁抵抗の変化が生じますが、値が小さすぎる場合、使用を続けることで絶縁不良による故障、焼損に至る恐れがあります。
1MΩ以上が正常と基準を設けています。(取扱説明書参照)

例)

  • 試験成績書値(出荷時) 100MΩ
  • 測定値 0.5MΩ

この場合は基準の1MΩ以上を満たしていないため、修理などお近くのサービス窓口までご相談ください。

2.測定したモータ電流値からギヤモータの実出力トルクを推定

ご使用中の機械が必要としているトルクの推定ができます。
モータの電流値からモータの負荷率を算出し、ギヤモータの負荷100%時の出力トルク値に乗じて実出力トルクを推定します。

例)

下記のサイクロ減速機(プレミアム効率三相モータ)で計算してみます。

  • 形式 CHHM3-6105-EP-17 (2.2kW 減速比17)
  • 出力トルク 234N・m (50Hz時)

    ※ カタログ記載値です。形式ごとにカタログでご確認ください。 ※ ギヤモータとしての出力トルクで、サイクロ減速機の効率も考慮されています。
  • モータ仕様 2.2kW 4P 200V 50Hz 定格電流10.4A(効率値88.7%)

お客様で測定したモータ電流値が8.53Aの場合、概略出力トルクについて検討するとき、試験成績書の負荷特性表より、モータ電流8.53Aは負荷75%と推定されます。
よって、ギヤモータの実出力トルクは、2.2kWの負荷100%時の出力トルク234N・m×0.75=175N・m と推定できます。

3.負荷%時のモータ回転数の推定

例)

7.5kW 4P 200V 60Hzのインバータ用プレミアム効率(IE3)三相モータの場合で負荷50%のとき、
試験成績書の負荷特性表よりすべりが0.83%とわかりますので、この時のモータ回転数はすべりの値を用いて計算で出せます。

120×60Hz/4P=1800r/min(4Pモータ60Hz時の同期回転数)

1800×(1−0.0083)≒1785r/minとなります。

以上、モータの試験成績書について活用例をご紹介しました。
試験成績書をご希望される方は、お気軽に最寄りの販売窓口までお問い合わせください。

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