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弊社の減速機は潤滑剤としてグリース、または油を使用しており、減速機の機種、形式、仕様によりそれぞれに適した潤滑方式、推奨潤滑剤があります。
今回は潤滑剤銘柄の選定についてご紹介いたします。

1.長寿命グリース・グリース潤滑機種

ハイポニック減速機、プレストNEOギヤモータ、アルタックスNEOは潤滑剤として長寿命グリースを封入して出荷しています。
サイクロ減速機の一部の機種は長寿命グリースやグリースを封入して出荷しています。潤滑剤を用意する必要はありませんので、そのままご使用ください。

2.油潤滑機種

減速機の各機種により推奨銘柄は異なりますので必ず取扱説明書や、製作仕様書等でご確認ください。運転前に必ず推奨潤滑油を給油してください。
標準仕様では周囲温度で潤滑油銘柄と粘度区分をあわせて指示していますので、この中より選定してご使用ください。

周囲温度が低い場合は粘度グレードの低い潤滑油を使用することで、低温時でも減速機が問題なく起動できるようになります。
周囲温度が高い場合は粘度グレードの高い潤滑油を使用することで、高温時でも荷重の伝達に必要な油膜強度を確保できるようにしています。

例)サイクロ減速機では次の周囲温度範囲で粘度区分(ISO)を指定しています。
  • 周囲温度−10℃~5℃粘度区分VG68
  • 周囲温度0~35℃粘度区分VG100,VG150
  • 周囲温度30~50℃粘度区分VG220~460

※  潤滑油銘柄によっては当該粘度区分で推奨できないものもあります。取扱説明書などでご確認ください。

注意例)
減速機は機種、シリーズで推奨潤滑油が異なります。
たとえばサイクロ減速機やバイエル無段変速機は使用する潤滑油の種類が異なります。
またバイエルの中でもA,B形とD形の潤滑油の種類は異なりますが、バイエルのA,B形とサイクロを組み合わせたバイエル・サイクロ可変減速機は指定の推奨潤滑油1種類で共通使用することができます。
推奨潤滑油銘柄は必ず取扱説明書などでご確認ください。

3.旧製品の場合

たとえばサイクロ減速機の旧形式品などでは当時の推奨潤滑油が入手できなくなっておりますが、こちらはサイクロ減速機現行品の推奨潤滑油がご使用いただけます。

4.特別な仕様の場合

  • a)  標準仕様が対応する温度範囲外の低温・高温で使用できる機種がありますが、その場合、使用するグリースや潤滑油は専用のものとなります。
  • b)  食品機械用グリース潤滑は、ハイポニック減速機をはじめオプションとして対応可能な機種をご用意しています。
食品機械向けオプションのご案内はこちら
https://cyclo.shi.co.jp/product/option/about/food.html

以上が減速機の潤滑剤選定についてのご紹介となります。
選定や使用にあたりご不明点がございましたら、お近くの営業所またはサービスセンターまでお気軽にお問い合わせください。

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