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最近注目されているのが、省エネ・コンパクトを特長とした永久磁石モータです。
その中で、速度制御に用いられるブラシレスDCモータとスーパープレミアム効率(IE4) モータの概要とギヤとの組み合わせについての注意点をご説明します。
ブラシレスDCモータは、永久磁石をロータに用いているため、効率が良く、 誘導モータに比べ小型化されています。駆動には専用ドライバが必要です。
ドライバの電源としては、商用電源(AC100/200V)の機種もありますが、 バッテリーの性能向上に伴いバッテリー駆動(DC24V)の需要が増加しています。
また一般的なブラシレスDCモータの可変速範囲は100~3000r/minで、 モータ容量は400W程度のため、ギヤとブラスレスDCモータの組み合わせで適用機械の 最適な運転速度を得るには、減速比と枠番の選定が重要となってきます。
ブラシレスDCモータの適用で注意が必要なのは、長距離配線の場合です。
設置環境にもよりますが、磁極位置を検出しているセンサ信号の伝送のために、 ノイズ対策が必要となる場合があります。
各国・地域のモータ効率規制によりプレミアム効率(IE3)モータが普及しましたが、 さらに高効率となるスーパープレミアム効率(IE4)やウルトラプレミアム効率(IE5)の モータが市場に投入されつつあります。
IE4、IE5のモータは、ロータに永久磁石を用いた同期モータが主流です。
永久磁石を用いているため、ロータで発生する損失がなく、効率の良いモータです。
損失が少ないため、モータの主要部品である鉄心と銅線を少なくすることができ、誘導モータに比べコンパクトです。
IE4、IE5のモータを運転するには、磁極位置が検出できるソフトウェアを搭載した専用のインバータとの 組み合わせとなります。
なお、永久磁石モータは、商用電源での直入れ運転ができないため、注意が必要です。
高効率とするために定格回転数は、3000r/min程度で、モータの枠番も誘導モータに比べ1~2枠下がります。
今後、各国・地域でのモータ効率規制はさらに厳しくなっていくと考えられ、 省エネ性能に優れているIE4、IE5モータの採用が増えていくことが考えられます。
以上、ブラシレスDCモータと高効率モータについて説明しましたが、 機械に適したギヤとモータを選択することが重要です。
お客様の用途に応じた製品をラインアップしていますので、製品についてお気軽にご相談ください。
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