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ギヤモータを可変速駆動するために、インバータが幅広く使用されています。
インバータ用のACリアクトル、ノイズフィルタなどの周辺機器の違いと使用方法について 知りたいとのご要望がありましたので、インバータの周辺機器についてご紹介いたします。
インバータの入力電流は、内部の平滑コンデンサを充電し電流波形を歪ませるため、電源系統に影響を及ぼす高調波の原因となります。
インバータの入力側にACリアクトルを接続することにより、高調波成分を低減することができます。
また、直流側にDCリアクトルを接続しACリアクトルと併用することで、さらに高調波成分が低減できます。
ほかに、ACリアクトルの効果としては、電源協調と力率改善もあります。
インバータ入力の電流波形が歪み波形となるため、力率が悪化します。
ACリアクトルをインバータ入力側に接続することにより、力率改善にも効果があります。
ACリアクトル、DCリアクトルは、適用インバータのカタログに記載されている容量毎の推奨品を選定してください。
インバータの高速スイッチングに起因するノイズが、電源系統や外部機器へ影響する場合が あります。このノイズを低減させるためには、ノイズフィルタの設置が効果的です。
なお、ノイズフィルタを設置すると、インバータからの漏れ電流が増加するため、漏電ブレーカの 感度電流の設定を変更する必要がありますので、ご注意ください。
また、HF-430αシリーズには標準仕様で、ノイズフィルタが内蔵されているため、省スペースとなります。
ラジオのノイズ障害の防止に有効な、容量性の簡易ノイズフィルタです。
ラジオノイズと同様の周波数帯域となる自動制御機器、センサの誤動作防止にも 有効となります。インバータの入力側に最短で配線することでより効果的となります。
電源とインバータ間にゼロ相リアクトルを設置することにより、ゼロ相電流の抑制とノイズ低減に 有効です。また、インバータの出力側にも設置することができ、長距離配線時の誘導ノイズ低減に効果があります。
ゼロ相リアクトルは中空となっており、3相の配線用ケーブルを決められたターン数巻く必要があります。
http://cyclo.shi.co.jp/product/select-category/inveter.html?selection=category
http://cyclo.shi.co.jp/document-download/list-document/?category_id=5&stoppage=0
以上、インバータの周辺機器について説明しましたが、ギヤモータの設置環境(電源容量、 ノイズ低減、長距離配線)に適した周辺機器を選択することが重要となります。
なお、お客様の用途に応じた製品をラインアップしておりますので、お気軽にご相談ください。
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