本記事は、メールマガジン配信時の情報です。最新の情報についてはお問い合わせください。
ギヤモータは、産業機械の駆動装置として、幅広く使用されています。
近年は、ギヤモータを海外に輸出する場合、向け先の国・地域の安全規格とモータの効率規制に対応した規格品が必要となってきています。
モータの効率規格には、認証制度があり、効率クラスのラベル貼り付けが義務付けられている国もあります。
今回は、モータの海外規格についての現状と当社の対応についてご紹介します。
欧州向けのギヤモータは、IEC規格に基づく第三者認証に適合した認証品で、銘板へのCEマークと製造業者の住所表示が義務付けられています。
また、0.75kW~375kWのモータ効率は、2017年からプレミアム効率IE3クラスが必須となっています。
ただし、ブレーキ付モータは、規制対象外です。(当社対応 0.75~55kW:ブレーキ無、0.75~45kW:ブレーキ付)
米国向けは、2016年からギヤモータでもプレミアム効率IE3クラスのモータ効率が要求され、銘板へのモータ効率と認証マーク(ee)の表示義務があります。
また、安全規格としてUL規格に適合したモータが要求されます。
カナダ向けは、2017年からギヤモータでも、プレミアム効率IE3クラスが必要となりました。
認証マーク(CSA)は、銘板に表示されています。(当社対応 1~75HP:ブレーキ無、1~40HP:ブレーキ付)
2016年からギヤモータでもGB2級(プレミアム効率IE3クラスと同等)のモータ効率が要求されており、モータ効率を記載したCELラベルを貼り付けることが義務付けられています。(当社対応 0.75~55kW:ブレーキ無、0.75~30KW:ブレーキ付)
また、60W~1.1kWの小型モータには、安全規格であるCCC認証が必要となります。
CCC認証されたモータには、CCCマークのラベルが銘板に貼り付けられています。
中国以外にモータ効率のラベル認証が必要な国は、韓国、ブラジルなどです。
ラベル認証制度がないのは、ロシア、オーストラリア、ニュージーランドなどです。
なお、効率規制対象外となるモータの種類は、各国ともまちまちですので、向け先の最新情報を入手して 対応する必要があります。(例:ブレーキ付モータ、インバータ用モータなど)
サイクロ減速機:
http://cyclo.shi.co.jp/document-download/list-document/?category_id=2&documentset_id=7&stoppage=0
以上、今回はモータの海外規格についてご説明しましたが、プレミアム効率IE3モータは、法制化された国・地域と法制化を検討中の国があります。
今後も海外の需要により各国・地域の認証取得を進めていきます。
なお、お客様の用途に応じた製品をラインアップしていますので、お気軽にご相談ください。
キーワードで探す