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注)「サイクロ」「サイクロ減速機」は住友重機械工業の登録商標です。
特徴ある独自の機構を持つ、住友重機械の代表製品ともいえる「サイクロ減速機」。
その機構がもたらす、耐衝撃性や高性能を評価いただき、 長年にわたって多くのお客様にご使用いただいています。
今回はそのサイクロ減速機の変遷について、ご紹介いたします。
サイクロ減速機の歴史は長きにわたります。もともとはドイツ・サイクロ社の創設者、ローレンツ・ブラーレン氏が発明した機構でした。
住友重機械の前身、住友機械がサイクロ社と技術提携し、昭和14年(1939年)に製造・販売を開始。
産業機械の駆動の他、戦時中は戦闘機のランディングギアなどにも活用されました。
サイクロ減速機はその後何度かモデルチェンジを繰り返し、性能向上を図りながら現在の6000シリーズに至ります。
サイクロ減速機には、次の世代モデルがあります。
モータに初めてサイクロ減速機専用フランジを用いたモデル。
バイエル無段変速機との組み合わせモデル(バイエル・サイクロ可変減速機)をシリーズ化。
枠番が407#~427#と呼ばれているモデル。
初めて、同一サイズで大小2種類の強度を持つ(枠番末尾が0と5で分けられる)シリーズを用意した。
平行軸や直交軸と組み合わせる「バディボックス」に組み込まれたのはこのモデルから。
サイクロ減速機は現行の6000シリーズと旧機種の間に互換性を持たせています。
2世代以上前のモデルになると、若干取り合い寸法が異なるものが出てきますので、 当社が発行している「サイクロ減速機・新旧製品比較資料(No.CT003)」または、Webサイトをご参照ください。
サイクロ減速機は代々性能向上しており、先代以前のモデルよりも小さい寸法の枠番(サイズ)が選定できることがあります。
減速機の小型化が可能ではありますが、低速軸が旧モデルより細くなるなど、ご使用条件に応じた強度確認が必要な場合があります。
その際は、販売店・営業所またはお客様相談センターへご相談ください。
現在でも、何十年も前のサイクロ減速機が元気に稼働している機器を見かけることがあります。
サイクロ減速機の長寿命がもたらす特長ともいえます。
しかしながら、旧モデルの部品供給期間はサイクロ減速機以外の製品も含め、原則本体生産終了後10年となっております。
ご使用の条件や環境に応じて、適度な年数で更新いただくことをお奨めいたします。
旧機種から現行機種への更新は、当社製品取扱いの販売店、代理店、サービス店にお問い合わせください。
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