導入の経緯
自由にカスタマイズできるAMRが欲しい
他社製のAMRやAGVはシステムを公開していないことが一般的ですが、KeiganALIはAPIを公開しています。自分たちの発想でアタッチメントやシステムをカスタマイズできることで顧客の要望に対して柔軟に対応できると評価いただき、お客様向けのシステム開発に役立てるためまずは自社工場へ導入されることになりました。
株式会社ホリゾン様
製本関連機械（OA用、業務用）・製本システム機、紙工機器、特殊印刷機の開発・製造・販売
上部アタッチメントとの連携により、工程間搬送を自動化
株式会社ホリゾン様は、製本機器業界で世界トップクラスのシェアを誇るメーカーです。
製本機以外にも、ウェアプリント関連製品、アウトドア関連製品の製造・販売や、自社工場での自動化のノウハウを活かした、SIerとしての事業も展開されています。
自社開発によるシステム連携で、工程間搬送の自動化を達成
株式会社ホリゾン様では部品加工工場の工程間搬送にKeiganALIを導入。中間加工エリアから仕上げ加工機械までの部品運搬をKeiganALIに任せることで、小ロットかつ高頻度の搬送が自動化でき、リードタイムの短縮につながりました。
KeiganALIに上部アタッチメントとしてリフターを取り付け、GPIO連携でリフターの昇降指示をKeiganALIから送ることで、部品の引き渡しと受け取りを自動で行っています。この上部アタッチメントとシステムは、ホリゾン様が開発されました。
自社工場での導入を通し、AMRを扱うSIerとしてカスタマイズ性の高いKeiganALIの知見を深め、KeiganALIを活用した新たなソリューションの提供も検討されています。
導入の効果
KeiganALIと上部アタッチメントだけで完結するシステムにより、コストを抑えた自動化を達成
AMRのシステム設計にあたり自社開発のマイコン、入出力ユニット、GPIO出力を使用し、KeiganALIの動作と上部アタッチメントのリフターの動作を連携させています。KeiganALIは、連携用インターフェースを備え、GPIOのマニュアルも提供されているため、AMRのシステム設計が初めての方でも比較的簡単に設計できたとのことです。
現場では、KeiganALIが停止するとGPIO出力によりリフターを動作させます。KeiganALIとリフターだけで自動化が完結しているため、既存の設備に手を加えることなく、低コストでの自動化を実現しました。
今後の展望
より効率的な自動化を、より自由な発想で実現していく
現在の運用で自動化は達成できているものの、GPIOの入出力ポートに限りがあるため、今後はAPI連携を利用し、より高機能で安全性を高めた自動化を目標とされています。
また、「アイディア次第でさまざまな使い方ができる」とカスタマイズ性・柔軟性を高く評価いただいており、今後は導入により得た知見をいかし、KeiganALIを活用した新たなアプリケーションの開発やビジネスモデルの構築につなげていきたいという意欲的な声をいただいています。
※ホリゾン様が開発されたリフターは、KeiganALIの上部アタッチメントオプションとして、ホリゾン様と住友重機械工業株式会社にて販売しています。
