環境にやさしい減速機・ギヤモータ
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地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)の排出量削減に向けて、
世界各国・地域でさまざまな取り組みが行われています。
モータは世界の消費電力量全体の40~50%を占めるとされるおり、CO2排出削減への対策は急務です。
このようなことを背景に、日本を含む世界各国・地域で高効率化の法規制が加速しています。
当社では、世界各国・地域の法規制にいち早く対応する製品開発と、環境にやさしい減速機・ギヤモータの普及を進めています。
日本での対応
当社がご提供する製品について
当社では環境にやさしい減速機・ギヤモータとして下記の3種類のモータをご用意しています。
ウルトラプレミアム効率(IE5)三相モータ
モータの国際規格(IEC60034-30)で設定されている効率区分IE1~IE5のうち、最も効率の高いクラスです。
永久磁石形同期モータ(PMモータ)はロータに永久磁石を使用しているため、二次電流による損失が発生しません。
そのため、従来の誘導モータより高効率のIE5クラスを実現することができました。
プレミアム効率(IE3)三相モータ
日本では「エネルギー使用の合理化に関する法律(省エネ法)」によって、2015年4月から三相誘導モータがトップランナー機器の対象(トップランナーモータ)となりました。
これにより、現在は0.75kW~375kWの三相モータはプレミアム効率(IE3)三相モータに準拠する必要があります。
当社では、効率規制の対象となる0.75kW以上について、IE3クラスのプレミアム効率三相モータをご用意しています。
高効率(JIS)三相モータ
効率規制対象外の0.75kW未満についてもより環境負荷の少ない製品をご提供するため、当社では0.2kW/0.4kWについてJIS規格(JIS C4212)の高効率三相モータをご用意しています。
省エネルギー経済効果
ウルトラプレミアム効率(IE5)三相モータ・プレミアム効率(IE3)三相モータ・高効率(JIS)三相モータを利用することで、CO2排出量の削減と、電気料金の削減が期待されます。
製品自体の価格は標準効率三相モータと比較してやや高くなりますが、電力料金が下がるため、ある程度の期間使用すれば製品の価格差分を回収することができます。
回収後は運転時間に比例して節電金額分のコスト削減が可能です。
省エネルギー効果の算出
ウルトラプレミアム効率(IE5)三相モータ・プレミアム効率(IE3)三相モータ・高効率(JIS)三相モータを使用した場合の省エネ効果を計算することができます。
年間CO2排出削減量
年間節電量[kWh/年]
=標準効率モータと高効率モータ・プレミアム効率モータ・ウルトラプレミアム効率モータの入力差[kW]
×運転時間[h/年]
CO2排出削減量[kg/年]
=年間節電量[kWh/年]
×CO2排出係数/kWh
年間節電金額
年間節電金額[円/年]
=標準効率モータと高効率モータ・プレミアム効率モータ・ウルトラプレミアム効率モータの入力差[kW]
×運転時間
[h/年]
電力量料金
[円/kWh]
計算例
- (条件)
-
モータ:7.5kW 200V 60Hz、負荷率:100%、運転時間:3,000時間/年、電力料金:16円/kWhの場合
2.2kWの標準効率三相モータをプレミアム効率(IE3)三相モータに置き換えた場合(負荷率100%時の効率は、それぞれ88.5%、91.8%)
年間節電金額
=7.5kW
×10088.5 − 10091.8
×3000時間
×16円/kWh
=14,623円/年