Topics 大阪・関西万博「いのちの未来」内のアンドロイドアバター「Yui」に 弊社の超小型サイクロ®減速機 SCYシリーズ(※開発品) が採用されました。
2025年4月から開催している、大阪・関西万博(正式名称:「2025年日本国際博覧会」)。
シグネチャーパビリオン「いのちの未来」に登場するアンドロイドアバター「Yui」に、弊社の超小型サイクロ®減速機 SCYシリーズが採用されました。
アンドロイドアバター「Yui」について
「いのちの未来」で登場するアンドロイドアバターのひとつであり、操作する人の視線、表情、全身の動きにリアルタイムで連動し、まるでその場に操作者がいるかのような遠隔コミュニケーションを実現します。 「Yui」という名前には世界中の人と人を “結び“、新しいコミュニケーションの扉を開くという意味が込められています。 当パビリオンについて | 石黒浩・シグネチャーパビリオン「いのちの未来」(参照 2025-06-11)
「Yui」は、電気通信大学の仲田佳弘准教授率いる仲田研究室が、ムーンショット型研究開発事業の支援を受け開発しました。
ムーンショット型研究開発事業は、日本発の破壊的イノベーション(既存の市場や産業の構造を根本から変えてしまうような革新的な技術やビジネスモデル)の創出を目指す国家プロジェクトで、従来技術の延長ではなく、大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を推進する、政府主導の大型研究プログラムです。
ムーンショット型研究開発制度とは | 科学技術・イノベーション - 内閣府(参照2025-8-5)
現在、仲田研究室では子どもらしい特徴と多様な表情を持つ頭部ユニット、小型・静音で安全な電動モータ、そして人間らしい動きを実現する車輪移動機構の開発が進められています。将来的には、これらの技術を統合した移動可能なアバターロボットを完成させ、遠隔操作でも対面と変わらない自然な交流の実現を目指しています。
アンドロイドアバター – NAKATA Lab | UEC Tokyo – 電気通信大学 仲田研究室(参照 2025-06-11)
photo by Kurima Sakai
超小型サイクロ®減速機 SCYシリーズの役割
「Yui」の関節部分には、弊社製減速機を組み込んだ業界最小クラスのドライバ一体型コンパクトアクチュエータが片腕に7個ずつ、計14個採用されています。 これは弊社の超小型サイクロ®減速機 SCYシリーズと株式会社KeiganのKeiganMotorを組み合わせ、ダブルエンコーダを搭載したものです。 今回、人間らしさを損なわない静音性が評価され、採用に至りました。
超小型サイクロ®減速機 SCYシリーズは、弊社の主力製品であるサイクロ減速機の機構を活用した、次世代ロボットに最適な「超小型・扁平」の減速機です。
高い耐衝撃性と高バックドライバビリティを備え、ヒューマノイドロボット、人の近くで働く協働ロボットなどをはじめとした、さまざまな次世代ロボットの実現に貢献します。
本製品は開発品です。仕様・記載内容は変更となる場合がございます。