◆SHI-Direct vol.1310/10/31◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃役に立つ実践 アプリケーション&技術情報 ┃ ┃今号の目次 ┃ ┃◎ Webサイトからのお知らせ ┃ └ 200#サイクロ減速機の寸法図PDFを公開しました。 ┃ ┃◎ アプリケーション&技術情報 ┃ └ モータの試験成績書(テストレポート)の記載事項、活用について ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇「SHI-Directメール」は住友重機械工業/PTC事業部のホームページにユーザ登録 いただいたお客様にお送りするメールマガジンです。 https://www.shi.co.jp/ptc/ ◇ このメールは送信専用です。 本メールに返信されましても返答できませんのでご注意ください。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■□‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ □◆ Webサイトからのお知らせ ■□‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┏━┓ ┃★┃200#サイクロ減速機の寸法図PDFを公開しました。 ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 200#サイクロ減速機(屋内脚取付形)の寸法図PDFを公開しました。 http://cyclo.shi.co.jp/discontinued-model/drawing/cyclo/200.html ┏━┓ ┃★┃メンテナンス情報モバイルサイト公開のお知らせ ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 潤滑油、ブレーキ関連などメンテナンス情報を集約したスマートフォン、タブレット 専用サイトを公開しました。 ※ なお、PCブラウザからでもご利用できます。 モータ電流値、新旧機種枠番変遷などメンテナンスのお役に立つコンテンツを順次 追加予定です。 ぜひ現場などでご活用ください。 http://cyclo.shi.co.jp/smt/ ■□‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ □◆ 技術情報:モータの試験成績書の記載事項、活用について ■□‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ご購入頂きましたギヤモータの試験成績書(テストレポート)については ご指示により営業経由にてお客様へご提出しております。 今回はモータの試験成績書(テストレポート)の記載事項、活用について 案内いたします。 1~4項にて試験成績表の記載内容をご紹介します。 5項にてその活用事例を紹介します。 ┏━┓ ┃★┃1.三相標準モータでの記載内容例(三相誘導電動機試験成績表より) ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ この試験成績表はギヤモータとしてご購入されている場合においても 減速機との接続のないモータ単体での試験成績表になっております。 そのため、負荷特性において減速機の効率等は含まれていません。 1)銘板仕様内容(例7.5KW) ①出力7.5kw ②電圧200V ③定格S1 ④耐熱クラスB ⑤極数4 ⑥電流27.4A ⑦枠番号V-132M ⑧周波数60Hz ⑨回転数 1750r/min 参考)定格でのS1:連続定格をあらわします 2)特性試験 無負荷試験 ①周波数Hz ②電圧V ③電流A ④入力W 拘束試験(出力軸を固定しての特性試験) ①周波数Hz ②電圧V ③電流A ④入力W 3)巻線抵抗 ①端子間の抵抗値Ω ②条件:周囲温度℃ 4)負荷特性 ①最大出力% ②停動トルク% ③始動トルク% ④始動電流A 負荷25%、50%、75%、100%、125%の25%毎で ⑤電流A ⑥効率% ⑦力率% ⑧すべり% 5)温度上昇試験 ①固定子巻線の温度上昇値℃ ②枠の温度上昇値℃ 6)絶縁抵抗試験 ①固定子巻線のメガーテストでの抵抗値MΩ 7)耐電圧試験 ①電圧と時間の条件と結果判定 例)AC60Hz1500V 1分間 ┏━┓ ┃★┃2.インバータモータの場合 ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 1:10の速度範囲で定トルク運転が連続運転可能な仕様になっており、 低速6Hzのデータを記載しています。 負荷特性 周波数は6Hz、30Hz、60Hzについて 負荷率は標準モータ同様25%刻みで ①電流A ②効率% ③力率% ④すべり% 例)2.2KW4P 400V60Hzインバータモータの場合 3つの周波数(6Hz、30Hz、60Hz)とその電圧の条件で記載 電圧値はV/F制御、固定ブーストで定格トルクが出力できる条件で決めています。 対象品の場合、6Hz62V、30Hz214V、60Hz400Vとなり、 モータ仕様や容量により6Hz、30Hzの電圧値は異なっています。 注)インバータのメーカ、機種により電圧波形は変わりますので、 特性値詳細が一致しない場合があります。 ┏━┓ ┃★┃3.銘板情報以外での活用例 ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 1)モータが正常かどうかの判断のひとつとして ①巻線抵抗値の比較 「巻線抵抗値」を各端子間で測定し、測定値が大きく異なっていないか、 各端子間のバランスに異常がないか(約±5%以内)の確認 例)記載抵抗値2.91Ω(20℃)に対し測定値 UV間2.9Ω、VW間2.8Ω、WU間2.9Ωなど 測定結果と比較、判断できます。 ②メガーテストでの巻線とフレーム(アース)間の絶縁抵抗 ご使用を続けることで絶縁抵抗の変化が生じますが小さすぎる場合、 使用を続けることで絶縁不良による故障、焼損に至る恐れがあります。 (取扱説明書参照 基準1MΩ以上) 例)出荷100MΩ(試験成績表)に対し、測定時0.5MΩなど 修理等は認定サービス店へご相談ください。 2)測定したモータ電流値から減速機の出力トルクを推定する場合 ご使用の機械で必要としているトルクの推定ができます。 モータの負荷特性から電流値からモータの負荷%を算出し、 減速機の100%トルク定格値に乗じて減速機出力トルクを推定します。 ■ サイクロ減速機の例 形式 CHHM3-6105-17 (2.2kw 減速比17) 出力トルク 234Nm (50Hz時) ※ カタログ記載値です。形式ごとにカタログでご確認ください。 ※ ギヤモータとしての出力トルクで、サイクロ減速機の効率も考慮されています。 モータ仕様 2.2kw4P 200V50Hz 定格電流9.2A モータ電流7.5Aの時の概略出力トルクについて検討すると 試験成績表の負荷特性より 無負荷試験 5.1A 負荷25% 5.3A 50% 6.2A 75% 7.5A 100% 9.2A 125% 11.0A これよりモータ電流7.5Aは75%負荷と推定されます。 ギヤモータの(減速機出力)トルクは 定格の234Nm×0.75=175Nm と175Nmと推定できます 3)負荷%時のモータ回転数の推定 例えば7.5kw4P 200V60Hzのモータの場合で負荷50%のとき 負荷特性よりすべり1.23% がわかりますので この時のモータ回転数は、このすべりの値を用いて計算で出せます。 120×60Hz/4P=1800r/min(4Pモータ60Hzの同期回転数) 1800×(1-1.23/100)=1778r/minとなります。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 皆様のご希望に沿いテーマアップいたしますので是非ご意見お寄せください。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ★このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。 このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― このメールは、住友重機械工業/PTC事業部のホームページにユーザ登録 いただいたお客様にお送りするメールマガジンです。 皆様のご要望に沿った情報の公開を行っております。ご希望、ご要求を お客様相談センターへお聞かせ下さい。 ※ご登録に心当たりのない場合、複数のメールが届いた方、 配信停止や配信アドレスの変更は、下記のURLより可能です。 https://www.shi.co.jp/ptc/ お問い合わせ窓口からご連絡ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □発行 : 住友重機械工業株式会社PTC事業部 □問い合わせ先: https://www.shi.co.jp/ptc/ お問い合わせ窓口からご連絡ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright (C) 2013 Sumitomo Heavy Industries,Ltd. AllRights Reserved. 記載された内容は予告することなく変更することがあります。 本メールマガジンに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。 |
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