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標準仕様/サイクロ減速機、バイエル無段変速機、バイエル・サイクロ可変減速機に関する長期保管要領書

標準仕様/サイクロ減速機、バイエル無段変速機、バイエル・サイクロ可変減速機に関する長期保管要領書

1.本書要領を使用する際の注意事項


2.変減速機本体組立品の防錆処置


3.変減速機部品の防錆処置


4.電動機に関する保管要領
1.本要領書を使用する際の注意事項


   サイクロ減速機, バイエル無段変速機, バイエル・サイクロ可変減速機を長期保管する
 場合は、特別な防錆処置が必要となります。本要領書は、この防錆処置を保管期間ごとに、
 工場出荷時に行う処置と出荷後客先にて行なう必要のある処置とに分けて記載しています。
 但し、防錆効果は保管期間だけではなく、周囲の環境や保管される方法など保管条件に
 左右されるため、この要領書では、下記のような条件を設定して防錆処置を決めています。
 したがって、保管条件がこれに適合しない場合は、別途検討が必要となります。


〈保管条件‥‥周囲温度と保管方法〉
  湿気・じんあい・激しい温度変化・腐蝕性ガス等のない環境であり、一般的な工場屋内
 または倉庫内での保管とします。また、保管方法は密閉可能な箱に入れ、しかも
 ビニールシート等に包んで空気の流通を遮断し、この中に吸湿剤を入れてこれを定期的に
 交換するなどして箱内部の乾燥状態を持続させることとします。


2.変減速機本体組立品の防錆処置


  変減速機本体の組立完成品に関して、変減速機の外部と内部に分けてその防錆処置を 示します。


(1)外部防錆処置


  1)機械加工面
   @標準防錆仕様
     工場出荷時に下表の処置をしています。NP−2さび止め油塗布の機種については
     出荷後6ヶ月に1回、NP−19さび止め油塗布の機種については出荷後1年に
     1回は防錆状態を確認し、必要な場合は再防錆処置を行って下さい。
     また、NP−2さび止め油塗布の機種で防錆期間が1年程度必要な場合は、輸出
     防錆の仕様コード「A28」の指示が必要です。
  機種・枠番

部位
サイクロ・サイクロ可変 バイエル
6060〜6125 6130〜6275 Eシリーズ N05〜150,ND
軸・フランジ
取付面
NP−2
さび止め油塗布
NP−19
さび止め油塗布
NP−2
さび止め油塗布
NP−19
さび止め油塗布
脚部
据付面
最終塗布
1回施行
同左 同左 同左
     
NP−2
 ダフニーエバーコートNo.2     
 防錆期間 出荷後6ヶ月
NP−19
 ラストベスト342
 防錆期間 出荷後1年

  A輸出防錆仕様
    輸出防錆の仕様コード[A28」を指示された場合は下表の処置をします。出荷後1年に
    1回は防錆状態を確認し、必要な場合は再防錆処置を行なってください。
  機種・枠番

部位
サイクロ・サイクロ可変 バイエル
6060〜6125 6130〜6275 Eシリーズ N05〜150,ND
軸・フランジ
取付面
NP−19
さび止め油塗布
同左 同左 同左
軸端
ネジ穴
P−11さび
止めグリース塗布
同左 同左 同左
脚部
据付面
NP−1
さび止め油塗布
同左 同左 同左
 
NP−19
 ラストベスト342
 防錆期間 出荷後1年
NP−1
 ダフニーエバーコートNo.1    
 防錆期間 出荷後1年
P−11(MIL規格)
 アポロイルオートレックスA
 防錆期間 出荷後1年

  2)塗装面

    出荷後1年に1回は塗装状態を確認し、塗装の欠落が認められた場合は、サンドペー
    パー等でさびを落とした後、前に塗ってあったものと同一の下塗り・上塗り塗装を行なっ
    て補修してください。


(2)内部防錆処置


  1)オイル潤滑機種


備考 @保管期間は当社出荷後の期間を示す。
A現在当社が使用しているさび止め油は次の通りです。
 (都合により銘柄の変更をする場合があります。)
    NP−10…エッソJWS2116K または
           シェルエンシスエンジンオイル30
    NP−20…シェルVSIサーキュレーティングオイル100
  他の銘柄のさび止め油と混用することは避けてください。
B運搬中や据付時にNP−20さび止め油が、モータ側へ流れ込まない様、
  十分注意願います。
C運転を開始する時は、NP−20さび止め油を排出し、指定潤滑油で
  フラッシングをしてから運転してください。
DNP−20さび止め油での無負荷運転はしないでください。
 
  2)グリース潤滑機種


  当社基準 当社推奨
保管期間 1年以内 1〜3年
受注時の
指示方法
指示不要 同左
工場出荷時
の防錆処置
  標準グリースを封入し、
  無負荷運転後出荷。
同左
出荷後、
客先にて
行う処置
不要 分解してグリースを取り替えるか、分解でき
ない時はグリースを十分に補給し、運転開始
する。(取説参照)
メンテナンスフリータイプの試運転はプラグを
外した状態で行い、余分なグリースを排出して
から閉じて下さい。
備考 @保管期間は当社出荷後の期間を示す。
A3年を超える場合は、グリースを取り替えてください。
 どうしてもこれが不可能な場合は、運転開始時十分にグリースを補給して
 ください。しかし、異常な音・振動・発熱等がある場合は、直ちに運転を
 止め、分解点検し、異常のないことを確認した後、グリースの取り替えを
 行ってください。

(3)非金属部品の処置


  オイルシール・オイルゲージ・給油栓等の非金属品は、温度や紫外線など周囲の影響を
受けて劣化しやすいので、長期の保管後は運転開始前に点検をし、劣化が認められたも
のは新品と交換してください。


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3.変減速機部品の防錆処置


  変減速機部品を部品の形で出荷する場合の防錆処置を示します。


  当社基準 当社推奨
保管期間 6ヶ月以内 6ヶ月〜1年 1年以上
受注時の
指示方法
指示不要 輸出防錆の指示が必要 同左
工場
出荷時の
防錆処置
NP−10さび止め油を
塗布し、ポリ袋にて包装。
NP−10さび止め油を
塗布し、ポリ袋に入れ
NP−20さび止め油を
ポリ袋の中にスプレー
して包装。
同左
出荷後、
客先にて
行う処置
不要 不要 当社出荷1年後には、
防錆の状態を確認し、
シェル石油のシェルVSI
サーキュレーティング
オイル100をポリ袋の
中にスプレーし、以後
1年経過ごとにこれを
繰り返して行う。
備考 @保管期間は当社出荷後の期間を示す。
A現在当社が使用しているさび止め油は次の通りです。
(都合により銘柄の変更をする場合があります。)
   NP−10…エッソJWS2116K または
          シェルエンシスエンジンオイル30
   NP−20…シェルVSIサーキュレーティングオイル100
  他の銘柄のさび止め油と混用することは避けてください。
B組立時には、軽油または指定潤滑油でさび止め油を十分に洗浄してから
  組付けて下さい。
Cケースなどの外まわり部品については、NP−10さび止め油の代わりに
  NP−1さび止め油(出光ダフニーエバーコートNo.1),NP−2さび止め
  油相当品(ユシロ化学ノンラスターP261,P211)を塗布して出荷する
  場合もあります。出荷後1年経過ごとに防錆の状態を確認して、必要な
  場合は再防錆処置を行ってください。
4.電動機に関する保管要領


   サイクロ・バイエル用交流電動機とFBブレーキ,CMBブレーキ,PMBブレーキに関す
 る保管要領を示します。保管条件については、変減速機本体の保管条件と同一とします。


 (1)サイクロ・バイエル用交流電動機の保管


   1)絶縁抵抗

     運転開始前に絶縁抵抗を測定してください。抵抗値の目安は次の通りとします。
           低圧    600V以下   1MΩ以上
           高圧   3300V      5MΩ以上
     測定結果が上記値以下の場合は、分解し熱風乾燥を行うなど、絶縁抵抗の回復を
    計ってください。


   2)軸受グリース

      当社出荷後3年を超える場合、密封軸受は新品と交換してください。開放軸受は、
    充てんしているグリースを交換してください。これができない場合は、試運転後直ち
    にドレンから古いグリースを流出させながら、グリースニップより新しいグリースを補
    給してください。
      グリースの交換及び軸受の交換ができずに運転開始した場合、軸受部の温度上
    昇,軸受音,振動に注意し、異常があれば直ちに運転を止め軸受を交換してください。


   3)外部防錆処理

     変減速機本体組立品の外部防錆処置と同様に行ってください。


 (2)電動機直結形FBブレーキに関する保管


   1)機械加工面の防錆処置

     鉄心等の機械加工面は、防錆処置が必要です。都度ご照会ください。


   2)絶縁抵抗(電磁石)

     交流電流機の要領と同一要領で処置してください。


   3)運転開始前の点検


       運転開始前に通電し、ブレーキが正常に作動することを確認してから 始動してください。


   4)塗装面

     変減速機本体組立品の外部防錆処置第2項と同様に行ってください。


 (3)電動機直結形CMBブレーキに関する保管


   1)機械加工面の防錆処置

     ブレーキホイール及び鉄心等の機械加工面は、防錆処置が必要です。 都度ご照会ください。


   2)絶縁抵抗(電磁石)

     交流電動機の要領と同一要領で処置してください。


   3)運転開始前の点検

     運転開始前に通電し、ブレーキが正常に作動することを確認してから始動してください。


   4)塗装面

     変減速機本体組立品の外部防錆処置第2項と同様に行ってください。


 (4)PMBブレーキに関する保管


   1)機械加工面の防錆処置

     ブレーキホイール及びロッド,ピンなどの可動部の機械加工面は防錆処置が必要です。
     都度ご照会ください。


   2)絶縁抵抗(電磁石)

     交流電動機の要領と同一要領で処置してください。


   3)運転開始前の点検

     運転開始前に通電し、ブレーキが正常に作動することを確認してから始動してください。


   4)塗装面

     変減速機本体組立品の外部防錆処置第2項と同様に行ってください。

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