TOP > 製品一覧 > 精密制御用サイクロ減速機

FAシリーズ性能

(1)剛性とロストモーション
(2)振動
(3)角度伝達誤差
(4)無負荷ランニングトルク
(5)増速起動トルク
(6)効率
(7)高速軸ラジアル荷重・スラスト荷重
(8)組込寸法精度


(1)剛性とロストモーション

高速軸を固定して低速軸側より定格トルクまで、ゆっくり負荷を掛けて除荷するまでの負荷と低速軸の変位(ねじれ角)の関係を示すものを、ヒステリシスカーブと呼びます。
このヒステリシスカーブは、定格トルク100%付近のねじれと0%付近のねじれとの2つに分かれ、前者をバネ定数、後者をロストモーションと呼びます。

バネ定数・・・・・・・・ヒステリシスカーブ上 50%×定格と定格トルクの2点を結んだ直線の勾配
ロストモーション・・・定格トルクの±3%点におけるねじれ角

図1 ヒステリシスカーブ

表1 諸性能値
枠番 定格トルク
入力
1750rpm
(kgf・m)
ロストモーション バネ定数
kgf・m/arc min
測定トルク
(kgf・m)
ロストモーション
(arc min)
A15 14.5 ±0.44 1arc min 2.8
A25 34 ±1.02 10
A35 65 ±1.95 21
A45 135 ±4.05 45
A65 250 ±7.50 78
A75 380 ±11.4 110
注)arc minは角度゛分を意味します。
  バネ定数は、平均的な値(代表値)を示します。


(ねじれ角の計算例)
A35を例にとって一方向にトルクを加えた場合のねじれ角を計算します。


負荷トルク1.5kgf・mの場合(負荷トルクがロストモーション領域にある場合)
負荷トルク60kgf・mの場合

このページのトップへ


two
(2)振動

振動とは低速軸に取付けた円板上に慣性負荷を設け、モータで回転させた時の円板上の振動[振幅(mmp-p)、加速度(G)]を意味します。

図2 振動値 
フライホイール振動(低速回転)
(測定条件)
 
形式 FC-A35-59
負荷側慣性モーメント 1100kgf・cm・sec^2
測定半径 550m
組込寸法精度 図7,8表8参照
 

このページのトップへ


(3)角度伝達誤差

角度伝達誤差とは、任意の回転を入力与えた時の理論出力回転角度と実出力回転角度の差を意味します。
θer(角度伝達誤差)= θ(任意の入力回転角) −θout(実出力回転角)
i(減速比)

図3 角度伝達誤差値

(測定条件)
形式 F2C-A35-59
負荷条件 無負荷
組込寸法精度 図7,8表8参照

このページのトップへ


(4)無負荷ランニングトルク

無負荷ランニングトルクとは、減速機を無負荷の状態で回転させるために必要な入力軸側でのトルクを意味します。

図4 無負荷ランニングトルク値

 
    注)
  1. 図4はナラシ運転後の平均値です。
  2. 測定条件
    ケース温度 約30℃
    組込寸法精度 図7,8表8参照
    潤滑 グリース

このページのトップへ


(5)増速起動トルク

増速起動トルクとは、減速機を無負荷の状態で出力側から起動させる為に必要なトルクを意味します。
表2 増速起動トルク値
枠番 増速起動トルク
(kgf・m)
A15 2.4
A25 5
A35 9
A45 17
A65 25
A75 40
注)
1.表2はナラシ運転後の平均値を示します。
2.測定条件
組込寸法精度 図7,8表8参照
潤滑 グリース

このページのトップへ


(6)効率

図5 効率曲線

効率は入力回転数、負荷トルク、グリース温度、減速比等により変化します。
図5はカタログ定格負荷トルク、グリース温度安定時の入力回転数に対する効率の値を示します。
型番、減速比による変化を考慮して幅をもった線で効率を表示しています。

図6 効率補正曲線



補正効率値=効率値(図5)×効率補正係数(図6)
    注)
  1. 負荷トルクが定格トルクより小さい場合は、効率の値が下がります。図6より効率補正係数を求めてください。
  2. トルク比1.0以上は、効率補正係数1.0となります。

このページのトップへ


(7)高速軸ラジアル荷重・スラスト荷重

高速軸にギヤやプーリを装着する場合は、ラジアル荷重・スラスト荷重が許容値を超えない範囲でご使用ください。
高速軸のラジアル荷重・スラスト荷重は、次式(1)〜(3)に従って確認をしてください。
(1)ラジアル荷重 Pr
  (式1)

(2)スラスト荷重 Pa
  (式2)

(3)ラジアル荷重とスラスト荷重が共存する場合
  (式3)

Pr:実ラジアル荷重[kgf]
Tl:減速機の高速軸における実伝達トルク[kgf・m]
R:スプロケット、歯車、プーリ等のピッチ円半径[m]
Pro:許容ラジアル荷重[kgf](表3)
Pa:実スラスト荷重[kgf]
Pao:許容スラスト荷重[kgf](表4)
Lf:荷重位置係数(表5)
Cf:連結係数(表6)
Fs1:衝撃係数(表7)

表3 許容ラジアル荷重 Pro(kgf)
枠番 入力回転数 rpm
4000 3000 2500 2000 1750 1500 1000 750 600
A15 23 25 26 28 30 31 36 39 42
A25 34 37 40 43 45 47 54 59 64
A35   50 53 57 60 63 72 79 85
A45     62 67 70 73 84 92 100
A65       90 95 100 114 126 135
A75         120 126 144 159 170


表4 許容スラスト荷重 Pao(kgf)
枠番 入力回転数 rpm
4000 3000 2500 2000 1750 1500 1000 750 600
A15 25 29 32 35 37 40 48 56 62
A25 37 42 46 51 55 59 71 82 90
A35   61 66 74 78 84 102 111 111
A45     103 114 122 131 131 131 131
A65       147 147 147 147 147 147
A75         216 232 282 323 327

表5 荷重位置係数 Lf
L
(mm)
枠番
A15 A25 A35 A45 A65 A75
10 0.90 0.86        
15 0.98 0.93 0.91      
20 1.25 1.00 0.96 0.89    
25 1.56 1.25 1.09 0.94    
30 1.88 1.50 1.30 0.99 0.89 0.89
35 2.19 1.75 1.52 1.13 0.93 0.92
40   2.00 1.74 1.29 0.97 0.96
45     1.96 1.45 1.02 0.99
50     2.17 1.61 1.14 1.09
60       1.94 1.36 1.30
70         1.59 1.52
80         1.82 1.74
Lf=1の時の
L(mm)
16 20 23 31 44 46


表6 連結係数 Cf 表7 衝撃係数 Fs1
連結方式 Cf
チェーン 1
歯車 1.25
タイミングベルト 1.25
Vベルト 1.5
衝撃の程度 Fs1
衝撃がほとんど無い場合 1
衝撃がややある場合 1〜1.2
激しい衝撃を伴う場合 1.4〜1.6
 

このページのトップへ




(8)組込寸法精度

図7 組込方法
● サイクロ減速機FAシリーズは、図7ABCのイン ローを基準に組込み願います。
● 製品の性能を存分に発揮させるために、表8組み 込寸法精度を守って設計製作願います。


図8 組込寸法精度
● 曲押エをケースで押さえるため、ケースの内径はφa以下としてください。
● 取付フランジのインロウ深さはb以上としてください。
● 出力側フランジと減速部との千渉を避けるため、
  ケースと取付フランジ間の取付方法 はM±Cとしてください。
● 取付部の推奨精度は、表8同軸度、平行度以内です。
● 取付部推奨インロウは表8のd,e,fです。


表8
(単位:mm)
枠番   a
最 大
  b
最 小
  k
最 小
M±C 取付インロウ 回転軸中心に対する同軸度 平行度
d e f g h i j
A15 90 5 4 15.5±0.3 φ115H7 φ45H7 φ85H7 φ0.030 φ0.030 φ0.030 φ0.025/87
A25 115 6 5 21±0.3 φ145H7 φ60H7 φ110H7 φ0.030 φ0.030 φ0.030 φ0.035/112
A35 144 6 5 24±0.3 φ180H7 φ80H7 φ135H7 φ0.030 φ0.030 φ0.030 φ0.040/137
A45 182 8 6 27±0.3 φ220H7 φ100H7 φ170H7 φ0.030 φ0.030 φ0.040 φ0.050/172
A65 226 8 6 33±0.3 φ270H7 φ130H7 φ210H7 φ0.030 φ0.030 φ0.040 φ0.065/212
A75 262 8 6 38±0.3 φ310H7 φ150H7 φ235H7 φ0.030 φ0.030 φ0.040 φ0.070/237

このページのトップへ