住友重機械工業株式会社 PTC事業部

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ギヤモータやインバータを配線する際に、接地(アース)の接続が必ず必要となります。
ここでは、ギヤモータやインバータの機器接地について、目的と方法を知りたいとの ご意見がありましたので、そのポイントについて説明いたします。

1.なぜ接地が必要か

電力系の接地には、系統接地と機器接地がありますが、ギヤモータとインバータに関係するのは機器接地です。
機器接地は、ギヤモータやインバータの筐体を個別に施す接地となります。
接地の主な目的は、機器に対する感電防止です。
絶縁されている機器から電気が漏れた(漏電)場合、人体が触れると危険な状態となるため 接地が必ず必要となります。その場合、接地線に電気が流れることとなります。
感電防止の他に、機器のノイズ対策としての目的もあります。
接地されていない機器本体に電位が発生していると、外部からのサージやノイズの影響を 受け易くなり、機器が誤動作し損傷することがあります。
機器の誤動作保護のためにも接地することが重要となります。

2.ギヤモータとインバータの接地の方法について

モータ端子箱内のアース端子か、モータフレームを接地することになります。
三相電源仕様のギヤモータの接地の配線は、モータの動力線を4芯ケーブルとして、1本を 接地線として使用するのが一般的です。
インバータの接地の配線は、本体の接地用端子と制御盤内の接地用端子と接続します。
制御信号用のシールド線のシールド部は、インバータの接地用端子に接続します。
インバータが複数台の場合、共用接地となりますが、接地線がループとならないように接続 してください。インバータ本体や周辺の制御機器が誤動作する恐れがあります。
接地線は、適用配線以上の電線を使用し、極力短く配線することがポイントです。

3.接地の基準について

400V級の機器は、C種接地となり10Ω以下、200V級の機器は、D種接地となり100Ω 以下の接地抵抗値を確保する必要があります
。 なお、接地の基準は、「電気設備技術基準」で以下のように決められています。
・C種接地工事
300V を超える低圧用の機器の金属架台および金属ケース
10Ω以下、引張強さ0.39kN 以上の金属線または直径1.6mm 以上の軟銅線 ・D種接地工事
300V 以下の機器の金属架台および金属ケース
100Ω以下、引張強さ0.39kN 以上の金属線または直径1.6mm 以上の軟銅線

以上、ギヤモータやインバータに関する接地の目的と方法について述べてきましたが、安全と ノイズ対策のために、機器の接地を確実に行うことが重要となります。

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