住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

引火性ガスなどがある危険場所で使用できる防爆構造のギヤモータについて、概要を知りたいというご要望がありましたので、ご紹介いたします。
モータの防爆構造として、耐圧防爆、内圧防爆、安全増防爆の3種類に分類できます。
ここでは、弊社が商品化している耐圧防爆と安全増防爆ギヤモータについての概要と注意点について説明いたします。

1.耐圧防爆用ギヤモータ

耐圧防爆モータ(d2G4)は、1種と2種危険場所(Zone 1、2)で使用できるモータです。
耐圧防爆モータは、全閉構造で爆発性ガスの爆発が起こった場合に、その圧力に耐えて外部の爆発性ガスに引火しないように設計した特殊構造となっています。
耐圧防爆モータは、商用運転用とインバータ駆動用の2種類があり、厚生労働大臣の指定した防爆検定に合格したものに限られます。
インバータは、耐圧防爆モータとの組み合わせで、型式認定されたものを適用することが法律で義務付けられています。

弊社の耐圧防爆用インバータは、以下の2機種です。
 HF-X20シリーズ   200V/400V級 0.2~3.7kW
 HF-430αシリーズ 200V/400V級 5.5~55kW
インバータは、センサレスベクトル制御の設定のため、1:20の定トルク特性が得られます。
あらかじめ、耐圧防爆モータ用のパラメータがインバータに内蔵設定されています。
なお、インバータ本体は、防爆仕様でないため非防爆地域への設置をお願いいたします。
また、インバータのオプションは、耐圧防爆用としては、使用できない製品がありますので、弊社代理店までお問い合わせください。

以下に、耐圧防爆モータとインバータのメンテナンスに関する注意事項をまとめましたので参考にしてください。
・耐圧防爆モータと耐圧防爆用インバータをセットで交換することが基本となります。
・インバータのみの交換の場合
 既存品と異なる形式のインバータに交換することができません。
 必ず、既存品と同じ型式のインバータに交換することをお願いします。
・商用運転用の耐圧防爆モータの可変速化
 商用運転のみの検定品のため、インバータ駆動することができません。
 インバータ駆動用の耐圧防爆モータと耐圧防爆用インバータに交換することになります。

2.安全増防爆用ギヤモータ

安全増防爆モータ(eG3)は、2種の危険場所(Zone 2)で使用できるモータです。
安全増防爆モータは、標準品とほぼ同一の構造ですが、運転中の温度上昇値は、通常のモータに比較し10℃低い制限のため、安全度の高い設計となっています。
モータの始動時間は、許容拘束時間以内でなければならないため、慣性の大きい負荷を頻繁に繰り返し始動する場合は、お問い合わせください。

・安全増防爆ギヤモータ : 200V/400V級 0.1~55kW
 弊社の安全増防爆ギヤモータは、商用電源での運転に限られていますので注意ください。
 安全増防爆モータをインバータで運転することが法律で認めれらていません。
 可変速運転する用途の場合は、耐圧防爆モータと耐圧防爆用インバータとの検定合格品を必ず使用するようにお願いします。

以上、防爆形ギヤモータについて、概要と注意点について簡単に説明いたしました。
なお、防爆モータは、トップランナーモータの効率規制(IE3)の対象外となっています。
国内では、危険場所に適した防爆形ギヤモータを適用することが法律で定められていますので検定合格品を正しくご使用いただくことをお願いいたします。

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