住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

今月は、ギヤモータを選定のポイントをご紹介いたします。
機械,機器等に合わせて最適な選定を行うことでコンパクトで性能を生かし、永年に渡りご使用頂けるようになります。
参考にご覧ください。

1.ギヤモータの形状と取付

直交軸、平行軸が有りますが、近年は機械の駆動軸に直結する直交軸タイプのホローシャフト取付形状の製品が多く採用されています。特に小形容量域ではその傾向が高くなっています。

直交軸のホローシャフト取付は機械に直結するため、プーリー等を介さず組込め、安全な取付ができます。
また、トルクアームを使用して取り付けるのが一般で、取付時に精密な芯出しができなくても取付が可能です。(基本的な芯出しは必要です。)
正確な芯出ができずに取付けて、軸回りからオイル漏れの原因になるトラブルから回避できます。

平行軸は大きなラジアル荷重にも適用できます。
プレストNEO、アルタックスNEO、サイクロはコンパクトなギヤヘッドの特長を生かし、平行交軸であってもコンパクトな取付ができます。

2.ギヤモータの選定表に記載されている「SF」とは?

弊社のギヤモータのカタログにはSFという項目が有ります。
この「SF」をご存知でしょうか?

SFはギヤモータのギヤ部の許容入力kWと組み合わされるモータkWの比を表しています。
では、このSFの値がどのような意味を持つのでしょうか?

SFの値が「1」より大きくなると、ギヤ部がモータ容量に対して機械的な余裕(安全率)が高まります。
このSFの値は大きく分けると次のような場合に影響してきます。

※下記例はサイクロ減速機を基準にしています。(インボリュート歯車の機種は異なります。)

1)連続で運転する時間でSFの選定が変わります。

均一荷重の場合
・一日当たり3時間以内・・・・・・・SFは0.8
・一日当たり10時間以内・・・・・・SFは1.0
・一日当たり24時間以内・・・・・・SFは1.2

2)機械の負荷特性により更にSFの選定が変わります。

軽衝撃の場合
・一日当たり3時間以内・・・・・・・SFは1.0
・一日当たり10時間以内・・・・・・SFは1.2
・一日当たり24時間以内・・・・・・SFは1.35

重衝撃の場合
・一日当たり3時間以内・・・・・・・SFは1.35
・一日当たり10時間以内・・・・・・SFは1.50
・一日当たり24時間以内・・・・・・SFは1.60

3)運転、停止頻度によりSFの選定が変わります。

始動頻度
・一日当たり3時間以内・・・・・・・SFは0.8~1.40
・一日当たり10時間以内・・・・・・SFは1.0~1.60
・一日当たり24時間以内・・・・・・SFは1.2~1.80

4)慣性モーメントの大きさでSFの値を考慮する必要があります。
 
※詳細はサイクロ減速機カタログの「機械別負荷特性による選定」「始動・停止頻度による選定 」等の項目を参照ください。

また、このSFを決定する際の要素として、実際のモータ負荷率、周囲温度や運転方法(商用電源運転、インバータ運転)が有ります。

1)~4)がSF選定の目安となります。このSFが足りない場合、ギヤモータの故障や短寿命、トラブル等など多くの原因となります。

サイクロ減速機の選定表の中に特に高減速比でSF欄に*で表した、SFが1.0以下の組合せもあります。
この場合、「出力トルクは大きくなくていいが回転数を極力低くしたい。」というような機械に対してのものです。
この為、実際にモータがその定格kWで運転されてしまうとギヤー部の故障の原因となり、注意が必要です。
この様な使用方法に、サイクロ減速機の応用機種として「トルクリミッタ付シリーズ」を用意し、トルクオーバした場合に、停止用の検出信号を出せるようになっています。

3.その他の選定ポイント

■ 使用環境オプション

ギヤモータの設置環境に合わせた使用環境オプションで最適化出来ます。

■ 運転方法

商用電源運転、インバータ運転の運転、防爆運転用等に合わせたシリーズを用意しており、最適な運転が出来ます。

■ 海外規格・規制対応

海外向けとして各国の規制、基準等にそれぞれ対応できます。
カタログのオプション項目に掲載しています。

■ 旧品の置換え

旧品の置換え用として取付寸法の互換が要求される場合サイクロ減速機やアルタックス等で寸法互換選定が可能です。
その他の機種は都度ご照会ください。

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