住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

ギヤモータを運転するには、電源が必要となります。電源仕様は、国内で使用する地域によって異なります。海外でも国、地域により電源仕様が異なりますので、注意が必要です。
ここでは、ギヤモータに供給される電源仕様に対して、どのように対応していくのか説明いたします。

1.単相電源について

国内の単相電源の仕様は100V 50/60Hzまたは、200V 50/60Hzが標準です。単相電源で、ギヤモータを一定速で運転する場合、単相誘導モータ付ギヤモータとなります。
単相電源にてモータを可変速運転する場合は、以下の2つの方法があります。

① スピードコントローラ+単相モータ
 速度フィードバックによる、電圧制御となります。
 専用の単相誘導モータと制御装置のセットで使用できます。
 弊社のアステロ減速機で、シリーズ化(6W~90W)しています。
 なお、可変速範囲は、90~1700r/minとなります。

② 単相入力インバータ
 単相誘導モータは、インバータ運転ができませんので、注意が必要です。
 単相誘導モータのコンデンサが、インバータの高調波成分により発熱し、破損する場合があるからです。そのため、単相入力インバータ+三相誘導モータの組み合わせとなります。
 インバータは、入力電源が単相電圧(100Vまたは200V)となりますが、三相200V出力となるため、三相誘導モータが使用できます。
 弊社の単相入力インバータ(HF-520/HF-X20)の容量範囲は、0.2~2.2kWとなります。

2.三相電源について

国内で使用されるギヤモータの電源仕様は、いわゆる三定格が標準となります。
・200V級は、200V 50Hz/60Hz 220V 60Hz
・400V級は、400V 50Hz/60Hz 440V 60Hz

三相電源のため、一般的には、三相誘導モータがギヤモータに適用されています。
なお、自家発電などの440V 50Hz、220V 50Hzなどの電源は、ギヤモータとして特殊電圧となります。
一定速で運転する場合は、三定格のモータを適用せずに、特殊電圧仕様のモータを適用してください。
ギヤモータに定格以上の電源電圧が印加されると、モータの無負荷電流値が増加します。
また、負荷が増加するにつれて電流が増加するため、モータが異常発熱することがあります。
ギヤモータに供給される電源電圧の仕様確認と、ギヤモータの電源仕様の整合性が重要となります。
特に海外で使用される場合は、国、地域の海外規格、電源仕様に適合したギヤモータを選定する必要があります。

3.ギヤモータのインバータ運転

インバータ運転の場合、ギヤモータの電源仕様は、インバータの最大出力電圧に合わせます。通常は、インバータのパラメータ設定として、基底周波数60Hz、出力電圧は200V級の場合、200V、400V級は400Vとなります。
そのため、国内では、一般的に三定格の三相誘導モータが適用されることになります。
インバータは、電源入力電圧以上の電圧が出力できませんので、ギヤモータの電源仕様との整合性が必要です。

以上、ギヤモータに適用される電源について簡単に説明いたしました。
国、地域の電源仕様に適合したギヤモータを選定することにより、ギヤモータの故障低減、長寿命化にもつながります。

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