住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

ギヤモータは、駆動装置として産業機械に組み込まれますが、国内および海外の市場へ広範囲に供給されています。民生用にもギヤモータが適用されていて、ギヤモータの安全性は重要な要素となります。
特に、ギヤモータを海外へ輸出する場合は、輸出国、地域ごとの安全規格に対応した製品が
必要となります。
ここでは、ギヤモータの海外安全規格とモータ効率規制に関して、平易に説明いたします。

1.UL規格(米国)

UL規格は、米国の試験機関であるUL(Underwriters Laboratories Inc.)が人命にかかわる火災、災害に関し、科学的調査・研究・実験を行い、それらの防止のために制定された安全規格です。
米国の州・都市によっては、条例により消費生活用製品にもUL規格の取得が義務付けされていることから、ギヤモータを米国市場に輸出する場合に、モータ本体およびモータ製造工場のUL認定が必要となります。
モータに関するUL規格は、モータ構造全般に関する規定です。
なお、米国では、ギヤモータに対するIE3プレミアム効率規制が2016年6月に予定されています。現状は、モータ単体でIE3プレミアム効率規制が実施されています。

2.CEマーキング(欧州)

EU(欧州連合)域内では、1995年1月からCEマーキング制度がスタートしています。 CEマーキングは、EC指令に適合している製品に表示することにより、製品の品質、安全性の証明となりEU域内での商品の流通を保証するものです。
ギヤモータに関するEC指令は、機械指令と低電圧指令があります。
機械指令は、人間の健康と安全を損なわないような機械を市場に供給させるものです。
低電圧指令は、電気機器に対しての安全水準、要件について定められています。
CEマーキングは、自己宣言ですが、認証機関によりCE認定される場合があります。
なお、ギヤモータのIE3プレミアム効率規制は、2015年1月から段階的にスタートしています。
(ブレーキ付ギヤモータを除きます。)

3.CCC規格(中国)

中国は、製品の安全に関するCCC認証制度(China Compulsory Certification)を2003年8月からスタートさせています。
1.1kW以下の小型モータがCCCに該当し、中国国家規格であるGB規格が適用されます。
中国国家認証許可管理委員会(CNCA)による製品と工場認証が必要となり、認証製品には、CCCマークの表示が義務付けられています。
0.75kW以上のモータ効率規制は、2000年からIE2レベルが要求されています。
そのため、0.75kW、1.1kWのギヤモータを中国へ輸出する場合は、CCCとIE2効率をクリアした製品が必要となります。
なお、中国では、ギヤモータのIE3プレミアム効率規制は、2016年9月から予定されています。

4.CSA規格(カナダ)

CSA(Canadian Standard Association)は、カナダ政府の諮問によって設立されたカナダ規格協会であり、そこで作成された規格がCSA規格です。
カナダでは、1999年に単速度用途のギヤモータに対しても、エネルギー効率規制が実施されたことから、1~200HP以上のギヤモータをカナダに輸出する場合は、CSA規格と合わせて高効率モータ(IE2)の認証が義務付けられています。
なお、インバータモータは、エネルギー効率の規制対象外となっています。
弊社では、カナダ天然資源省(NRCan)で認証されたカナダ向け高効率モータ(IE2)付きギヤモータをシリーズ化しています。

以上、ギヤモータの海外の安全規格とモータの効率規制について説明いたしました。
安全規格とモータ効率規制は、各国、地域ごとに変化していきますので、弊社では、世界の市場に最適なギヤモータをラインナップしていく所存です。

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