住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

弊社減速機補助形式でのAV、APの意味について
■ AV:従来の標準効率(以下IE1)のインバータ用モータ付
■ AP:0.75KW以上が対象トップランナーモータ対応プレミアム効率(以下IE3)のインバータ用モータ付

但し、弊社インバータ用モータは4Pでは30KW~45KW、6Pでは18.5KW~45KWは他力通風形のため、トップランナーモータ、IE3規制対象外となります。そのため従来同様AV(IE1)のインバータ用モータとなります。

今までメルマガでも紹介してきておりましたが、IE1のインバータ用モータとIE3のインバータモータには外形寸法や、モータ特性に相違があります。

特に今までインバータ用モータ(AFモータ)をインバータ駆動されていて、減速機とモータのみの更新、交換し、インバータはそのままご使用の際にはインバータの調整値(設定値)を見直す必要が出てきます。

1)モータの定格電流値の設定変更

IE1に比べIE3のモータでは定格電流値が高くなる傾向にあります。
そのためインバータでのモータ定格電流値の変更が必要で、過負荷保護機能としての電子サーマル機能を正しく動作させることができます。

2)V/F制御、固定トルクブーストでの運転では

固定トルクブーストの設定値(電圧ブースト値)の調整が必要な場合があります。
始動トルク特性や低速時における出力トルク特性の改善、高出力トルクをするための調整です。特に低速時におけるインバータの出力電圧の加算を行います。

IE3モータに置き換えた場合は、従来のトルクブースト設定値では電流が過大に流れやすくなりますので、試運転いただいた結果、電流が過剰に流れる場合は設定値を下げて、出力のトルク、電流の状況を確認して下さい。

これはIE1モータに比べIE3モータは、すべり周波数が少ないため負荷増加に伴う電圧降下が小さく、従来のトルクブースト設定値では電圧の補償が 高めになってしまうためです。

容量の小さいモータの場合、特に負荷の軽い時の電流の増加が大きくなりますのでご使用の機械の軽負荷時、定格負荷時の両方の動作で確認が必要です。

3)V/F制御の自動トルクブースト運転では

オートチューニング機能などでモータ定数をインバータに読み込ませたり、弊社インバータとモータのセットでは予めインバータ内に定数をセットしており、これらのモータ定数を用いて運転をしていました。

IE3のインバータモータに変更になることで、こちらも電流値が過剰に流れ易くなりますので、そのような場合はこれらの定数の変更が必要です。
オートチューニング機能の利用でも、測定定数がご使用のインバータの調整範囲を超えるような場合はチューニングができないことも生じます。
そのような場合はV/F制御の固定ブーストでの運転方法に変えて調整を行ってください。

SHI-Direct Vol.1410 2014/10/30の技術情報に IE3モータの特性の違いとインバータの制御について解説しておりますのでそちらも合わせてご覧ください。
■Vol.1410 トップランナーモータ(IE3モータ)のインバータ運転

キーワードで探す