住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

前回は、長期保管していただくための防錆処理方法をご紹介しましたが、今回は、減速機、減速機付モータを長期保管状況から再度稼働させる際に、お客様にて以下を実施していただくことをご紹介いたします。
これにより、スムーズな運転開始と、より長いご使用が可能となります。

1.外観

運転開始前に、まず外観をみていただき、異常個所がないか確認をお願いいたします。
錆の部分があればサンドペーパー等でさびを落としてください。
塗装の欠落が認められた場合はさびを落とした後、前に塗ってあったものと同一の下塗り・上塗りを行って下さい。

オイルシール・オイルゲージ・給油栓等の非金属品は、温度や紫外線など周囲の影響を受けて劣化しやすいので長期の保管後は運転開始前に点検し、劣化が認められたものは新品と交換するよう認定サービス店に依頼下さい。

2.潤滑

① グリース潤滑機種で補給型のタイプは運転開始前に、規定量1回分のグリースを補給してから運転開始して下さい。
1年を越える保管期間の場合は、認定サービス店へオーバーホールを依頼いただき、グリースを全量交換してから運転して下さい。

② オイル潤滑機種はフラッシングした後、給油して下さい。
この際フラッシングしたオイルに錆が混じっていないことを確認して下さい。
錆が確認された場合は認定サービス店にオーバーホールを依頼して下さい。
給油量は停止状態で規定のレベルまで給油して下さい。
サイクロシリーズ等のチューブタイプは、上部の赤いラインまで給油して下さい。

立型で潤滑方式がプランジャーポンプ方式(自己潤滑)の場合はオイルシグナル
内の玉が上下していることを必ず確認願います。この玉が上下動していない場合は
潤滑上の問題が考えられます。
この場合はただちに運転を止め、最寄りの認定サービス店にご相談下さい。

3.電動機

モータが結露していないこと、保管時に粉塵が入り込んでいないことを確認してください。

モータを設置する際に、必ず接地工事をお願いいたします。
次に端子ごとに地絡していないことを確認して下さい。
地絡している場合は認定サービス店にてオーバーホールを依頼下さい。
地絡していないを確認できましたら10分程度通電いただき異常な音・振動・発熱がないか確認下さい。
ブレーキ付の場合はファンカバーを外していただき錆が発生してないか確認して下さい。錆が発生してなければ、解放を10回程度行って正常に作動することを確認して下さい。

出荷後3年を越える場合、密封軸受を認定サービス店で新品と交換してから運転を開始して下さい。
密閉軸受はグリースが封入してあり、腐食が進まないと考えがちですが長期間動かさないとグリースが切れている箇所から腐食が進みフレッチングを起こす可能性が大きくなります。

開放軸受は試運転開始直後にドレンから古いグリースを流出させながら、グリースニップルより新しいグリースを補給して下さい。
グリースの交換及び軸受の交換ができずに運転開始した場合、軸受部の温度上昇、軸受音、振動に注意し異常があれば直ちに運転を止め軸受の交換を認定サービス店に依頼し交換して下さい。

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