住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

最近海外の高効率モータ規制等で高効率モータを使用したり、省エネ対策として選定することが増えたと思います。弊社高効率モータ付ギヤモータ使用時の注意点を今回はご紹介いたします。

1.高効率モータは汎用モータに比べ枠が大きくなります。

モータの寸法が大きくなり、ギヤの組合せ枠番も合わせて変わりますので置換え新規選定等でご注意ください。

2.高効率モータは汎用モータに比べて「すべり」が少なくなります。

これは、モータの効率が良くなった事で、すべり回転数の量が少なくなったためです。

例えば、高効率モータに変更したことで出力回転数が高くなります。このため減速比を確認しすべり量の差を考慮したものに変更する場合が出てきます。

同じ減速比では運転時の回転数が高くなることで機械や搬送機器等で仕事量、速度等が上昇し処理能力が増した事になり、消費電力が下がらないことが有ります。

3.商用電源運転で始動時に始動電流が汎用モータより高くなります。

高効率モータは銅損を軽減するため巻き線抵抗が低く(線サイズが太く)なっています。
このため始動電流が大きくなります。
ノンヒューズ遮断機等の周辺機器選定時に注意ください。

4.高効率モータの始動トルク、最大トルクは汎用モータに比べ高くなっています。

汎用モータは  約230%~290%の物が多く(住友製モータ)
高効率モータは 約300%~420%と大幅に大きなトルクを得られます。

詳細はカタログの技術資料の「モータ特性表」モータ電流値一覧表をご参照ください。

高効率モータはその特性から汎用モータに比べ鉄損等を軽減しているため、磁気飽和するまでの余裕が高く、定格を超えて流れた電流に沿いトルクが比較的追従している領域が広くなっています。

5.高効率モータのインバータ運転

高効率モータは商用電源運転用モータです。このモータを使ってインバータで変速することは可能ですが以下の注意点が有ります。

1)V/f制御の設定とし、弊社のインバータ運転で1:10の定トルク運転が可能です。

2)高効率モータの効率%は商用電源で運転した場合の値です。
  インバータ運転ではひずみ波形で運転するため同等の効率にはなりません

3)高効率モータはモータ内部の電圧降下が少ないため補償(トルクブースト)が少ない状態でも一般のV/f運転と同等の始動トルクが得られ、始動特性に優れます。
   
4)400V級の高効率モータをインバータ運転する場合、必ずモータにマイクロサージ対策オプションが必要です。

6.高効率モータの特性を生かすには!

一般にモータの効率は定格の70~90%域が高くまた、力率も高くなります。
また、運転も連続運転が最も適しています。

負荷率が低いものに対しての有効な省エネ対策としては、モータ容量のサイズダウン、インバータ運転等の方法も有り、機械、負荷、運転内容に合わせ最適な省エネ対策をお勧めいたします。

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