住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

以前よりご使用のインバータを現行品のインバータに置き換える場合、特性の違いから推奨されるノイズ対策品なども変わる場合があります。
弊社機種シリーズの例を挙げて紹介致します。

1.古いタイプのインバータの置換え時の注意点

古いタイプのインバータなどで出力波形、制御方式の違い、年代などにより置換え時の注意点が異なります。
下記にご紹介させて頂きますので参考にしてください。

メモ
■ PAM : Pules amplitude modulation
コンバータ部で可変の直流電圧を作り、インバータ出力電圧を制御し、インバータ部で出力周波数を制御する方法。
出力周波数(チョッピング周波数)=インバータ出力周波数(例:60Hzのパルス状波形)で極めて低い周波数でチョッピングする為、通常のインバータのノイズトラブルは引き起こしにくい。
※ コンバータ部とインバータ部それぞれ制御が必要となる

■ PWM :Pulse width modulation
コンバータ部ではインバータ出力電圧を制御せず整流した直流電源を作り、インバータ部でチョッピングしパルス幅を制御し電圧を変化させると共に、出力周波数を制御する方法。
DC電源電圧を高速で高い周波数で(例:10kHz)チョッピングするため、この時ノイズを発生させる。
※ インバータ部での制御だけで可能。 
 
■ 1-1)旧タイプのPAM波形のインバータからの置き換え
対象)AF-100、AF-100G、AF-100G2など10年以上前に生産終了機種

PAM方式と呼ばれるインバータは、PWM方式のインバータに比べ、出力ノイズによる周囲への影響は少ない機種です。
そのため、PAM方式から現行機種(PWM)方式への置き換えでは改めてノイズ対策を実施する必要があります。
 
注)PAMインバータで使用しているDCリアクトルはPWMインバータのDCリアクトルには適用できません。

■ 1-2)旧タイプのPWM波形のインバータからの置き換え
対象)AF-200E、AF-500など10年以上前に生産終了機種

トランジスタインバータは現在の静音形インバータと異なり、高いキャリア周波数では出力できません。
キャリア周波数は約3KHzの仕様になっています。この為、出力ノイズ特性は若干異なります。
設置環境によってはLCフィルタなど現行インバータ用特性のノイズフィルタに変更する必要のある場合があります。 
※ 静音運転時のキャリア周波数は一般に12KHz~15KHzです

■ 1-3)この場合のモータについてのご注意
1-1)や1-2)のインバータのご使用では400V級モータのマイクロサージ対策は不要の機種でした。
インバータに変更の際、400V級についてはご検討が必要です。

①モータはマイクロサージ対策をしたモータへの変更。
②既設モータをそのまま使用する場合は、インバータの出力側にマイクロサージ抑制フィルタの追加が必要です。
又、インバータとモータ間の配線距離が約30~50m以内であれば、出力側用のACLを挿入する事でもマイクロサージの抑制効果が得られます。
但し、経年変化によりモータの絶縁も劣化を起こすため注意が必要です。 

2.現行機種と同様の機種からの置き換えについて

AF-3000、AF-3100、AF-3100α、HF-320、SF-320、SF320αなど現行製品と同様の出力波形になり、基本的には同じノイズ対策品で使用できます。

3.ノイズフィルタ内蔵の現行機種について

HF-320αはノイズフィルタを内蔵しています。
(単相200V、三相400V用は、ヨーロッパ基準適応フィルタを内蔵、3相200Vは国土交通省仕様対応フィルタを内蔵)

従来のL/Cフィルタに相当するフィルタが内蔵されていますので1,2項の置き換えの際には通常、外付けノイズフィルタの追加が不要です。
但し、特にセンサー等に障害を考慮し、「高減衰形のL/Cフィルタ」を取付けている場合はそのままご使用ください。

4.周辺機器についてのノイズ対策効果

力率改善用のACリアクトルやDCリアクトルの設置では高調波抑制対策用のためノイズ対策効果は期待できません。
カタログ記載のノイズ対策機器(L/Cフィルタ、零相リアクトル、XYフィルタ等)の設置をお考えください。
      
◇ メルマガバックナンバーにてノイズ対策の紹介をしております。
  弊社WEBサイトよりご参照ください。

■ インバータのノイズ対策 SHI-Direct vol. 410(2004年10月)

■ ギヤモータ運転時のノイズトラブル SHI-Direct vol. 1006(2010年6月)

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