住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

通常運転時はブレーキ電源のオンオフによりブレーキの作動音が生じます。
まず始めに、このブレーキ音の有無をご確認ください。
また、ブレーキの開放が不十分でモータが過負荷状態で回っている場合動作音が小さかったり確認できないような状態もあります。

ブレーキの主なトラブル内容を以下にご紹介します。

1.電源を入れてもブレーキが開放できない場合

■ ブレーキへの供給電源電圧が低下している場合があります。
ブレーキ回路へ供給の交流の電圧値を確認してください。

■ 整流器が故障している場合
整流器は交流電源を直流に変換している素子です。

整流器の主な故障原因
・温度:周囲温度が高温の環境下での使用した場合。 
・電圧:落雷等で整流器の耐圧レベルを越えるようなサージ電圧が加わった場合
・電流:ブレーキコイルに短絡や地絡等の故障などにより過大電流が流れた場合。

1)整流器の出力電圧を確認してください。
入力電圧や整流器形式により変わりますので該当機種カタログの技術資料の「モータブレーキ」のページを参照ください。

例:サイクロ減速機カタログに記載
ブレーキ形式FB1D  
AC200Vでは ブレーキ電圧DC90V
AC400Vでは ブレーキ電圧DC180V 

2)整流器単体にして、テスターなどでの各端子間の導通チェックを行ってください。
・正常の場合は、テスターなど測定器の極性により導通のある極性とない極性があります。     
・故障の場合は、極性にかかわらず導通のある短絡故障、逆に導通のない開放状態の故障する場合があります。

例:ブレーキ形式FB1D のAC200V用整流器(国内仕様)の場合
端子1→端子4:導通あり
端子4→端子1:導通なし
端子2→端子4:導通あり
端子4→端子2:導通なし

※ 整流器形式により内部回路が異なりますので詳細はお問い合わせください。    

■ ブレーキのコイルが故障している場合 
ブレーキコイルの配線は、「M,N」で表示しています。
ブレーキコイルの中で断線、または短絡している場合がありますので、ブレーキコイルの抵抗を測定してください。

2.停止時のブレーキの利きが悪くなった

■ ブレーキのライニング部分に異物の混入や油の付着がないか確認してください。
■ ブレーキライニングの磨耗、ブレーキギャップの不揃い、ギャップ値不良がないか確認してください。  

※ 注意
ブレーキは安全装置としてご使用されるものですので分解、交換などが必要の場合は、最寄の認定サービス店までお問い合わせください。

3.その他の注意点について

■ インバータ駆動時の結線方法について
インバータの出力をブレーキ回路の電源に使用することはできません。 
始動時にブレーキが開放できなくなります。
ブレーキ用電源は必ずインバータの一次側電源より給電してください。

■ 急制動回路使用時について
急制動回路に使用する機器の選定として電磁接触器等の接点容量や複数の接点の直列接続およびバリスタ(過電圧保護素子)の使用を推奨しています。
カタログ内技術資料の「モータブレーキ」の「急制動回路使用時の注意点」をご覧ください。

※ 急制動回路での接続する電源相についての注意点
ブレーキコイルのN線から接続する電源側の相は、必ず整流器の端子1を接続した相と同じにしてください。
整流器の端子1と異なる相に接続して使用した場合、すぐの故障には至りませんが、使用を続ける中でブレーキコイルや、整流器が故障する恐れがあります。

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