住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

弊社サイクロ減速機等の機種選定を行なう場合の選定でご紹介いたします。

機種選定の際には、使用される機械の運転条件にて次の2つの選定方法のいずれかを選びます。

1)機械別負荷性質による選定

2)始動・停止頻度と一日の運転時間からの選定

今回は、1)機械別負荷性質による選定をご紹介いたします。

1-1.サイクロ減速機の選定

負荷は均一荷重で、1日10時間運転の運転条件の下で寿命設計されています。
この負荷条件が選定表の基準になっています。

1日10時間を越える運転をされる場合や、軽い衝撃のある使い方、大きな衝撃を伴う使い方をする機械に使用される場合は、別途係数を用いてより強い減速機の選定をする必要があります。

この時の係数を負荷係数(SF)と呼び、次のような値になります。

1-2.負荷係数

減速機の歯車形状の違いにより変わります。サイクロ減速機の負荷係数とパラマックス減速機の負荷係数は、他のインボリュート歯車の減速機と異なります。
対象となる減速機に応じた負荷係数を選ぶ必要があります。(それぞれの減速機でのカタログに記載があり確認してください。)

負荷係数は、1日の運転時間と 負荷の衝撃に応じた値になります。
サイクロ減速機の場合を紹介しますと

  2-1)1日の運転時間 3時間以下の場合
     均一荷重 : 0.80
     軽衝撃 : 1.00
     重衝撃 : 1.35

  2-2)1日の運転時間 10時間以下の場合
     均一荷重 : 1.00
     軽衝撃 : 1.20
     重衝撃 : 1.50

  2-3)1日の運転時間 24時間以下の場合
     均一荷重 : 1.20
     軽衝撃 : 1.35
     重衝撃 : 1.60

  この1日の運転時間10時間以下で均一荷重の負荷係数(SF)=1.00がサイクロ減速機の設計の条件です。
  1日の運転時間が長いほど、また衝撃負荷が大きいほど係数は大きくなります。

1-3.ギヤモータの枠番の組合せの選定、減速機の枠番の選定について選定方法は大きく2つあります。

  3-1)選定した負荷係数でギアモータカタログに記載のSF(サービスファクタ、安全率)から選定

選定した負荷係数よりも大きいSF値を持つ組合せのギヤモータを選定します。

     ギヤモータのSF ≧ [負荷係数]

ギヤモータのSFは 次のような計算で算出しています。

     ギヤモータのSF =[減速機の許容入力容量(kw)]÷[モータの定格出力容量]

SF1.0のシリーズであるアルタックスNEOシリーズなどの場合、負荷係数1.0を超える機種の選定では、モータ容量(kW)を大きくして再選定またはサイクロ減速機で選定する必要があります。

  3-2)負荷(機械)からの必要トルク値と選定した負荷係数で減速機の許容出力トルクの値から選定

     [減速機の許容出力トルク値] ≧ [負荷(機械)から減速機出力軸で必要なトルク値]×[負荷係数]

となる減速機を選定します。


◇ギヤモータをインバータで運転する場合
インバータ運転する場合、SFは直入れ運転と比べ低いSF(1.0~1.2)を選定することが可能です。
これは、インバータで始動時ソフトスタート・ストップを行うため始動時の衝撃が大きく軽減されることによります。

*インバータ容量がモータに比べ大な容量で、始動時間を最短の(0.1秒から設定可能なインバータの場合)設定で運転する場合や運転中の衝撃負荷がある場合、インバータ運転であってもSFの大きな減速機を選定する必要があります。

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