住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

皆さんは国が景気向上対策の一環として実施した「エコポイント」と「エコ減税」を利用して、家電や自動車を購入して「景気の底上げ」「CO2削減」に貢献されたでしょうか?
電気エネルギー需要の「50%以上(70%説)」が各種モータが消費していると言われております。では モータが消費する電気エネルギーを削減して「地球環境を守るCO2削減」に世界各国はモータの消費エネルギー改善にどう取り組んでいるか見てみましょう。

 

1.モータの効率による区分(効率クラス)について

 1)IEC効率クラス       ⇒JIS効率クラス 
    (IEC60034-30)
    IE1(標準効率)クラス   ⇒JIS C4210(標準モータ)
    IE2(高効率)クラス    ⇒JIS C4212(高効率モータ)
    IE3(プレミアム効率)   ⇒JIS (2010年制定予定)
    IE4(スーパプレミアム効率)⇒JIS 未定

       (IEC;国際電気標準会議)

2.高効率モータの世界動向について

    1)米国
      1997年「EPAct(エネルギー政策法)」でモータ製造者規制を実施(対象 1~200HP容量)
     これに対して 電力会社が高効率モータ普及のため「省エネ資金」を拠出している。
     2010年12月には現行レベルをアップして実施予定
      現行対応品(IE2)⇒プレミアム(IE3)効率に
      現行対象外品    ⇒EPAct効率(IE2)に

    2)欧州
      2009年7月「モータエコデザイン」を欧州連合官報に公表(対象 0.75~375kW、2,4,6P、1000V以下三相誘導モータ)
      2011年6月「IE2クラス」を満たすこと
      2015年1月「IE3クラス」7.5~375kW単体又「IE2クラス+インバータ(可変速)」
      2017年1月「IE3クラス」0.75~375kW単体又「IE2クラス+インバータ(可変速)」

    3)カナダ
      1995年「CSA(C38)」で「IE2クラス」実施
      2010年12月「NEMAプレミアム(IE3732)」を予定

    4)韓国
      2010年より段階的に「高効率化規制(IE2クラス)」を強制実施
      (2010年1月 18.5kW以上、)
      (2010年7月 0.75kW以上予定)

    5)中国
      2010年「IE2クラスの規格」を導入予定、2011年法的規制を予定

3.日本での高効率モータの動向

    1)日本のモータ効率の基準

      フェーズ1(IE1クラス): 1983年JIS C4210で標準モータ効率基準を規定
      フェーズ2(IE2クラス): 2000年JIS C4212で高効率モータ基準を規定(米国EPAct等にあわせ)
      (対象 0.2~160kW、2,4,6Pモータ)
      フェーズ3(IE3クラス): 2010年JIS Cで更なる高効率(超高効率)化が検討中

    2)一部高効率モータ使用をグリーン購入法で規定

2009年にJIS C4212(IE2クラス)高効率モータを搭載した「空調用機器の送風機とポンプ」を公共工事の調達の際にグリーン購入法で規定された。

    3)日本で高効率モータの普及が進まない要因

       機器価格がコストアップになりユーザーに受け入れてもらえない。
      初期投資が大きく成るため高効率モータを搭載した製品が少ない
     インバータでモータを制御する事で十分満足する省エネが得られる事をモータメーカーがユーザーに説明していない。
     等が要因として有りますが、世界の動向は「地球温暖化とCO2削減」に向かっています。日本での高効率モータの普及が進まないと国際競争力を失って行く懸念があります。
     この点を踏まえて、モータメーカー、機器メーカが普及推進にさらに努力しないと国際競争をリードできなくなります。国をあげて「高効率モータの普及」に積極的に取り組む時期であると思います。

 
    参考資料(日本産業機械工業会 講演会より)

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