住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

「モータ講座」では、三相モータの中でインバータモータ、高効率モータ、安全増防爆型モータ、耐圧防爆形モータについてご紹介いたします。
今回はインバータモータと標準モータの違いや注意点を紹介いたします。

インバータモータと標準モータ

三相モータの標準モータでは電源周波数により回転数が決まります。
4P(極)モータの同期回転数は50Hzは1500r/min、60Hzは1800r/min
インバータはこの周波数を変えることでモータ回転数を変速します。

全閉外扇型の標準モータはモータ軸のファンで冷却しており、インバータで回転数を下げた場合、冷却風量が減少し冷却効果が下がります。このため連続運転時のトルクを低減させる必要があります。
20-30Hzで80-90%トルク、6Hzで40-60%トルクに低減となります。

インバータモータでは1:10の変速範囲(6-60Hz)で連続運転トルクを低減することなく定トルクにてご使用いただけます。

なお、標準モータでも弊社インバータでセンサレスモード運転をすることにより連続運転時の運転可能なトルクの制限(%)があがり、定トルク範囲が改善されます。
・0.1-0.4kwは6-60Hzでの定トルク運転可能
・0.75-22kwは20-60Hzでの定トルク運転可能

*現行機種の センサレスベクトルインバータは HF-320α、HF-430シリーズになります。
出荷設定では V/fモードになっておりますのでご注意ください。

高速運転をする場合

基底周波数(60Hz)を超える高速運転をする場合は定出力の特性となりますので、トルクは周波数に反比例して減少します。
例えば120Hzではトルクは50%弱になります。
60Hz以上の回転域をご使用いただく場合は余裕を持った容量の選定を推奨いたします。 
なお、減速機により可能な高速回転数に制限がある場合がありますので組合せ減速機の最高許容回転数のご確認をお願いいたします。

ご使用地の電源周波数について

インバータモータの基底周波数は標準仕様を60Hzとしております。
電源周波数50Hz地域でのご使用でもインバータにて周波数をコントロールしますのでそのままご使用になれます。

400V級の注意点

また、インバータでモータを運転する場合、モータ端子部分でマイクロサージ電圧と呼ばれるサージ電圧が誘起されます。
400V級の場合には電圧が高いため、モータ巻線部分には特別に絶縁強化が必要になりますが、インバータモータには標準で施工されております。

400V級の標準モータをインバータ駆動される場合には「インバータ駆動用絶縁強化仕様」をご指示ください。なお、200V級では電圧が低いため必要ありません。

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