■技術情報
---小形(0.1kW~3.7kW)クラスのインバータの熱対策---
小形インバータは近年大幅に小形化され制御盤内に組み込みにも便利になり、
台数を多く並べ組み込んでいる方も多いと思います。
しかし、便利になった反面インバータの熱対策の考慮がより必要になってきて
います。
* 対策の内容 *
1.インバータの取付時は周囲を十分に間隔を空けてインバータが冷却されやすい
ようにする。
また、複数台のインバータを数段で取付ける場合、下段のインバータからの
放熱が上段に取付けられたインバータに影響を及ぼさないようにする。
(例:風きり板等の取付等で下に取付けられたインバータの熱風対策を
行います。)
2.インバータの本体上部にはスリット(放熱用)が有りますが、工場出荷時は
この部分に保護シールが貼られており、このシールをはがすことで
冷却効果を上げられます。
機種、容量により異なりますので、ご注意ください。
3.インバータの「キャリア周波数」を下げる
上記が代表的なものです。これに加えて制御盤内の温度上昇が40℃以内に
おさまるように盤内冷却(換気ファン・盤内撹拌ファン)・冷却機器等を
設けて、盤内温度(インバータ周囲温度)を下げます。
また制御機器や他の電子機器もほぼ同様な周囲温度対する仕様になって
います。
3項の「キャリア周波数」を調整した経験はお持ちでしょうか?
このキャリア周波数は一般にインバータ運転時にモータから発生する「音」
に関係しています。 キャリア周波数が高くなるほど低騒音になり
いわゆるインバータ運転時の騒音対策として一時期 12kHz程度に設定し
工場から出荷されて、低騒音型インバータとしてご利用されていました。
現在ではこのキャリア周波数は 4kHz付近で設定し出荷しています。
一時期に比べるとキャリア周波数が低くなり音の面では運転音が大きく
なる傾向ですが、低く設定しているためのメリットもあります。
1.運転中の漏れ電流はキャリア周波数 12kHzに比べ少なくなります。
例:HF320αで出荷時のキャリア周波数 4kHz と 12kHzでは
4kHzでは10~18% 発熱量が軽減されます
インバータ容量で異なります。詳細はHF320α取説ご参照ください
2.運転中のインバータの発熱量が軽減されます
3.運転中のインバータの発熱量が軽減されインバータの電源部の
平滑用コンデンサの熱ストレスによる劣化が緩和されます。
◎インバータの「キャリア周波数」は容量の大きいものでも熱対策として
有効です。 「運転音」と合わせ知っていただいておくと便利です。
インバータ運転時加減速を頻繁に行うような運転では定常運転時の
電流が低くても加速時の加速電流により、インバータのヒートシンク部に
蓄熱しやすくなります。 このような使用法方法の場合
インバータ容量に余裕を持った選定が必要です。
☆インバータの設置環境を整えることで多くのトラブルを回避できます。
都度考慮を行ってください。
皆様のご希望に沿いテーマアップいたしますので是非ご意見お寄せください。
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