回転体の始動・加速時間や減速時間を計算する場合によく使われる「慣性モーメント」と「GD^2(ジーディースケア)」についてです。
これは回転運動の変化を妨げようとする働きをする物理量で、はずみ車効果、フライホイル効果と表現されることもあります。
慣性モーメント(J)は回転運動体の質量m、回転半径をrとしたとき
J=mr^2 [kg・m^2]
慣性モーメントとGD^2の関係は
J=G(D/2)^2=GD^2/4 m=G r=D/2
∴ GD^2=4J [kg・m^2]
GD^2ではを直径を基準としています。
またこの2種類は単位系がことなり、慣性モーメントはSI単位、GD^2は重力単位となります。この点が大きく違います。
単純に慣性モーメントを4倍した値がGD^2として扱うと、単位系が揃っていない場合はせっかくの計算も正確な値となりません。
* ^2は2乗を表します
注)住友重機械 PTC事業部のカタログではSI単位系で記載しております。
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