住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

ギヤモータ(サイクロ減速機)のメンテナンスをご紹介いたしましたが今回は最近ギヤモータのインバータ運転も多いことから、この内容について記載します。

1)既設の長年ご使用されたインバータと組合せたギヤモータについて

インバータ運転をしている機械でインバータの消耗部品が劣化するとその影響でいくつかのシグナルがあることを以前ご紹介いたしましたがここでもう一度ふりかえります

1.モータの電流値が同じ使用状況で少し増えてきた

2.負荷変動に比べモータ電流値の振れ幅が以前より大きくなった

3.モータ始動時の電流が増えたり、たまに「OCトリップ」することがでてきた。

4.モータには異常ないが振動が出るようになった

5.インバータが「不足電圧」でエラー検出することが出てきた(他のインバータに「不足電圧」は出ていない)

多くの場合モータ電流値やその状態に今までとは違う状態が現れます
この様な場合、運転しているインバータの部品で「電源部の平滑用コンデンサー」の劣化によることが多く部品交換が必要となります。
この平滑用コンデンサはインバータの周囲温度の上昇や、負荷率などによって寿命が大きく左右されます。
電気品収納の盤内の温度管理などで寿命が大きく変ります

電気品のお問合せで多いのが、長期間の運転停止(1週間以上)のあと運転をしようとしてインバータの異常表示が出てしまいどうにもならない!ということがあります。
この様な場合の多くは、長年使用した電気品に生じることが多く、制御ボード部の故障やその影響によるパワー素子の故障があります。

長期間停止後の運転前の確認

1.インバータ
・運転前にインバータに粉塵が付着していないか?
・端子の緩みはないか?
・端子とアース間で抵抗値が下がっていないか(漏電等)テスターでの確認等
・インバータに結露がないか?

粉塵、結露など通常運転時はインバータの冷却ファンにより付着しにくいのですが、停止のため工場内の粉塵等が付着し易くなります。 またこの状態で冬場の低温と重なると基盤に付着した粉塵を介して部品間で漏電したりすることが出てきます。
この状況で運転をすると制御の誤動作等を起こす事があり最悪の場合インバータの故障につながります。

長期停止の場合、インバータを予備通電し電子部品の安定化とインバータのファンを動かすことで簡単な粉塵もある程度取れます。

付着した粉塵の除去はドライエアーと吸塵機等で取り去りますが処理によっては部品の隙間に入ってしまい逆に誤動作の要因になりますので注意ください

2.モータ  (長期間停止の後の確認)
・モータ、配線で結露等による地絡、アース間の抵抗値の低下のない事を確認します。
・モータ巻線の抵抗値確認をします
モータの巻き線間で不具合が発生している場合、巻線の抵抗値が正しい値であることを確認してください。
(抵抗値はモータ試験成績表に記載されています。この表がないい場合はメーカまでご照会ください)
・制御盤の端子台の増し締め等の確認も定期的に行うことをお勧めいたします。

また、嘘のような話ですが、停止中にねずみが電気の配線ケーブルをかじってしまい事故になったケースも報告されています。
運転停止している間にとんでもない事になっていないかご用心ください!

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