住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

メンテナンスについて「ブレーキ」、「インバータ」を過去にご紹介いたしましたが今回はギヤモータのメンテナンスとしてサイクロ減速機をとり上げます。

ギヤモータの点検とメンテナンス (サイクロ編)

ギヤモータの点検ではギヤー部、モータ部、オプションのブレーキ部がありそれぞれの点検、メンテナンンスを行います。

1.日常点検
2.運転時間、期間、使用頻度(回数)による点検
3.定期点検

また、点検項目、内容は環境、使用状況や負荷状態により変ります
ここでは標準的な内容をご紹介いたします。

1.日常点検

1-1.モータの電流値、電圧値の点検
・通常運転時と比べ電流値が高くないか?
・各相バランスの不平衡はないか?
相間バランスの不良はモータ発熱だけでなく異常振動の原因や焼損事故の原因ともなります。  

1-2.異常音の点検
・回転中の異常音の発生は無いか?
減速機内部部品の異常やモータのベアリング等の異常を異常音の確認で発見することが可能です
各部に聴音棒等で点検を行います。

1-3.振動の点検
・始動時、停止時、運転中の振動に異常は無いか?
異常音と同時に振動が大きくなることが有ります。

1-4.温度上昇の点検
・減速機、モータの温度(表面温度上昇)に異常は無いか?
モータは容量により耐熱クラスが変ります。注意ください。
異常音や異常振動がある場合発熱を伴うことも多く表面温度の上昇レベルを日頃点検することで異常状態の判断基準が出来ます。

1-5.潤滑油の点検
・オイル量の減少、汚れ、漏れはないか?
オイルの交換サイクルの長いの場合ギヤー部の異常摩耗、軸受損傷故障原因となります

1-6.据付ボルト、チェーンのたるみ等点検
据付の不良、緩みの発生は軸や軸受けの故障等の原因となります。

2.運転時間、使用回数等による点検

2-1.潤滑油(オイル機種)
オイル機種の注意事項:オイル機種は工場出荷時にオイルは充填されていません
初回は機種別の指定オイルと量を給油してください。

オイル交換
初 回 :500時間又は半年
2回目以降:5000時間又は1年(0~35℃の屋内)、2500時間又は半年(0~35℃以内が難しい屋外等)

注1)起動頻度が非常に多い場合も早めの交換を推奨いたします
注2)冬期に周囲温度が低い環境の場合、低粘度の指定オイルをご使用ください。

2-2.潤滑油(グリス機種)
グリス機種にはメンテナンスフリータイプのものとグリス潤滑タイプのものがあり、ここでの記載はグリス潤滑タイプのものです。

グリス補給
~10時間/日   :3~6ヶ月
10~24時間/日 :500~1000時間

グリス交換時期
20,000時間又は4~5年

注1)運転条件(過酷な使用条件や選定枠番)により交換時間、補充期間が短くなります    

メンテナンスフリータイプ :補給なしで長期間使用の可能ですが、交換を行う場合は20,000時間又は4~5年を目安にグリス交換を行うとより長寿命となります。

各オイル、グリスの詳細と給油、充填の方法についてはサイクロ減速機取説をご確認ください。
*オイル量、グリス量が多すぎるとオイル、グリス漏れや発熱の原因となります。規定の量を厳守してください。

2-3.ブレーキの点検・メンテナンス
2007年前半で取上げましたが、ブレーキについて簡単に記載いたします。

ブレーキの点検
1:ブレーキのギャップ点検
2:ブレーキライニングの消耗量の点検
3:可動部の錆び有無、

ブレーキのギャップ値が規定値より大きい場合や、ライニングの消耗量が多い場合はブレーキの開放不良の原因となります。
また可動部の錆びも運転頻度の少ないものでは注意が必要です。

3.定期点検

半年または、年に1度の定期的な点検ではモータの絶縁測定、据付の緩み、接続端子の緩み、制御盤内の電磁開閉器の接点荒れの点検等を行います。



■この他にインバータ運転を行っている場合のインバータとギヤモータ点検は次回にご紹介いたします。

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