住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

今回はブレーキの主な機能やメンテナンスに付いてお話します。

1.「オフブレーキ」をメカ的に開放して、モータを動かすにはどうしますか?

ブレーキ回路に通電出来ない場合(停電、据付調整等)にブレーキを開放して動かすには次の方法が有ります。

1)「ブレーキ緩めボルト」を外し組み込まれている「ワッシャ」を取り外して再度、「ブレーキ緩めボルト」をねじ込みブレーキを開放します。(2箇所)
但し、0.4kW以下のモータ用ブレーキはこの機能がオプションになりますので注文時「手動開放ブレーキ緩めボルト付き」とご指示下さい。
ブレーキ形式「FB-01A1,02A1,05A1」が対象です。
「FB-1B以上」は標準仕様装備と成っています。

2)「ブレーキワンタッチ緩めレバー」を持上げ、倒す事でブレーキを開放する方式もあります。
この方式は全てオプションですので注文時「ワンタッチユルメレバ-付き」とご指示下さい。

2.「ブレーキトルクを変更」してブレーキの効き方を変更出来ますか?

ブレーキトルクを決定しているのは「トルクスプリング」ですので、このスプリングを交換することでトルクを変更出来ます。
モータ定格(50Hz)トルクベースの「50~200%(標準150%)」の間でトルクスプリングを変更して、検討出来ますので、注文時ご相談下さい。

3.「ブレーキ制動時の遅れ時間」をどの様に考えますか?

弊社のFBブレーキの場合はブレーキ回路の結線によりブレーキの遅れ時間を選択できます。
「普通制動回路」で結線した場合は「0.1~0.8秒」の電気的遅れ時間が有ります。
「急制動回路」で結線した場合は「0.015~0.04秒」の電気的遅れ時間に成ります。

昇降装置の駆動や停止位置精度を上げたい駆動装置の場合は「急制動回路」結線を推奨します。
この結線は回路上に電磁開閉器(MS)とバリスター(VR)を設けてブレーキコイルの残留電流を早く消去する事で、ブレーキが早く効く様にしています。また、ブレーキの停止時間は負荷側(被駆動装置)の「慣性モーメントまたはGD2の大きさ」により異なります。
慣性モーメントが大きい負荷の場合はブレーキが作用してもすぐには停止できません。
しかし、停止前に減速しますと慣性モーメントの影響が少なくなり停止時間は短くなります。
「慣性モーメントが大きく、速度(回転数)が早く、始動停止頻度が多い状態」でブレーキを掛けると、ブレーキライニングの磨耗が早くなりますので、「ブレーキギャップ(G)の調整」メンテナンスの頻度が多くなりブレーキライニングの寿命が短くなります。

メンテナンスを怠り「ブレーキギャップが規定値を超えた状態」で使用しますと、ブレーキが完全に開放できずにライニングが擦れる状態で運転しますので「発熱、過負荷」になり運転異常が発生します。

4.ブレーキ回路の結線例、ブレーキの取り扱いは何を見たらいいですか?

下記資料を参照下さい。 

「三相モータ用ブレーキ取り扱い説明書」(No.MM0202-7)「PTCホームページのダウンロードコーナー/取り扱い説明書のPDF」
をダウンロード出来ます。(お客様登録が必要です)

「各ギヤモータカタログのモータ部技術資料」にも記載してあります。

5.起動停止頻度が激しい場合のメカブレーキは有りますか?

この様な用途には「クラッチブレーキ付きギヤモータ」(弊社商品名:サイクロパック)が有ります。
これは、モータは回り続けモータと減速機の間に有る電磁クラッチで切り離し電磁ブレーキで減速機の回転を停止する方式です。
この場合の制御器としては無接点式の「制御器(オプション)」をお奨めします。

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