住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

例年に増して寒い冬となっていますが、皆さんは電機品のメンテナンスをどのようにされていますか?
今年のように、最低気温が低いといろいろと影響を受けます。
 

1.静電気の影響による電機品の故障

冬場の乾燥による静電気の影響は大きなものです。 一般には、車のドアノブやドアのトッテ、衣服の着替え時などがイメージされると思いますが、電機品に大きなダメージを与えることをご存知でしょうか?
静電気は数千~数万Vの電圧があり、帯電した体や工具等で電機品に触れた場合、電機品の設置状況や接地方法で故障することがあります。
メンテナンスをするつもりが、不調になったり故障させてしまったり・・・

電機品メーカの生産現場では工場に入る際に体内の静電気を放電させる設備が備えられています。
また、生産された製品や、使用部品も静電防止用の容器や袋で保管されます。
このようにして生産された製品をお客様が購入後、「静電気のトラブル」から守るには次の事に注意ください

A.
製品を通常素手で触れても静電気による故障の確率は非常に少ないのですが製品の基板(部品が実装されているボード)やその部品に触れることは出来る限り避けて下さい。
メモリーやCPU、等の集積回路素子のデータエラーや動作エラーまた他の部品等への故障を誘発します。
 
B.
制御機器やセンサーなどのメンテナンスや取付け等を行う場合、体内に帯電した電気を放電して下さい。また使用する工具も同様です。
工場内のアース等を利用して放電する場合は十分注意ください。
動力系が運転されている場合は危険な場合があります。
特に接地が十分でない場合、逆に感電してしまう可能性があります。
静電気の電圧は非常に高くても、電流値は微小であり一般に危険度は低いのですが個人差があり注意ください。

C.
製品を保管する場合、湿度が25%以下のような状況では静電気の発生に注意が必要となります。保管には静電防止シート等で梱包することを推奨いたします。 

長年保管してきた予備器等は十分に予備通電を行い、その後ご使用ください
また近年の制御機器に組み込まれている大電力用のコンデンサー等は保管中に経年劣化している場合もあります。
保管後の試運転時に異常(振動、電流の不安定、回転の不安定等)が確認された場合は、必ずメーカまでお問合せください。


2.結露によるトラブルの回避

冬場の乾燥とは逆のようなテーマですが、モータや制御機器など金属製品は想像以上に早朝など低温時に結露している事が多いものです。
結露は制御部品やリレー、電磁開閉器などの接点や端子台間に漏電などの被害を与えるだけでなく、制御系の金属露出部分や機械系の多くに「さび」を発生させる原因となります。
特に稼動率の少ない機械、減速機などの内部にも「さび」を誘発します。
保管のモータやトランスなどの絶縁部分も長年の結露で劣化する場合があります。
保管場所には注意ください。
  
冬場に見られるトラブルでは基板上の結露により、早朝の運転開始時に誤動作や過電流検出で運転できなかったりする事があります。
特に使用年数の経た機器では部品に粉塵が付着し、より吸湿しやすくなる事があります。
普段からのメンテナンスで機器に付着した粉塵等の除去が有効です。
又モータや機器の配線でテーピング処理を行うことも多い物ですが経年劣化したテーピングは絶縁効果を下げてしまう事があります。
定期的にテーピング処理を行った個所の確認も行ってください。
テーピング部分のピンホールの絶縁破壊による漏電事故も少なくありません。
又、このような場合、温風で結露を飛ばしてから再運転を行い確認して下さい。
トラブルの発生する状況(時間、気温、季節、運転方法、負荷率など)を注意して確認すると原因が鮮明になります。
機器やモータを取り巻く環境を事前に確認し、まず最初に対策を施して下さい。
  
電機品の制御盤で寒冷地仕様は、ヒータや乾燥用の機器や乾燥剤も使用されています。
一般の環境下での急激な冷え込みによる結露は要注意です。!



■上手なメンテナンスは機器導入の計画時から!

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