住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

今回は、ギヤモータのカタログに記載されている、ラジアル荷重とスラスト荷重について、ご説明いたします。

◎ラジアル荷重・スラスト荷重とは?

ギヤモータ、減速機を選定する際に、使用条件に対してモータ容量や許容トルクが満たされているかを検討しますが、これらと同時に確認すべき事項に「外部荷重」というものがあります。
外部荷重は、様々な種類がありますが、主に検討すべき荷重として、ラジアル荷重とスラスト荷重があります。では、それぞれ説明していきます。


○ラジアル荷重について

軸の中心線に対して、垂直方向に働く荷重のことです。
簡単な例を挙げて説明しますと、水平な出力軸に物体をぶら下げていると、その物体の質量分の力が出力軸に対して垂直に働きます。
これがラジアル荷重です。

●どんな時にかかる荷重か?(一例を紹介します)

・出力軸に歯車、オルダム継手、プーリーベルト、チェーン・スプロケット、滑車、ドラムなどが取付けられている場合。
・出力軸で減速機が支えられている場合(トルクアーム使用時など)。


○スラスト荷重について

軸の中心線に対して、水平(平行)方向に働く荷重のことです。
簡単な例を挙げて説明しますと、出力軸を軸方向から押し続けた場合に力が働きます。これが、スラスト荷重です。
軸受のカタログなどに、「アキシアル荷重」という言葉がありますが、ほぼ同様の意味です。

●どんな時にかかる荷重か?(一例を紹介します)

・出力軸に、はすば歯車や、直交軸歯車が取付けられている場合(ラジアル荷重も同時にかかります)。
・出力軸にボールねじ、スクリュー、ファンが取付けられている場合。

◎ラジアル荷重やスラスト荷重がかからない状態はどんな時?

まれなケースではありますが、次のような場合には、ラジアル、スラスト荷重がかからない、または非常に小さいため、計算しなくてよい場合があります。

・出力軸と装置をたわみ軸継ぎ手で結合している場合。
・装置のホロー軸に、減速機の出力軸を差し込んで使う場合。
・減速機の出力軸につながる軸が、軸受などでがっちりと支持されている場合。(いずれも、装置の軸と減速機の出力軸の軸心が大きくずれていないことをご確認ください)

◎ラジアル荷重とスラスト荷重が同時にかかる場合の計算・確認方法は?

スラスト荷重を、ラジアル荷重の相当値に換算して加算し、ラジアル荷重として確認する方法が、最も多く使われています。
詳しい計算方法は、カタログの技術資料をごらん下さい。

キーワードで探す