住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

最近既設のインバータを更新や、インバータの機種変更をを考えられているお客様は是非参考にしてください。
また、初めてインバータ運転化する場合もヒントになります。
通常インバータを更新したり、機種変更を行う場合の確認は一般に、次のようなものと思います。


1.インバータの一般仕様

容量、電圧、環境、d2G4などの特殊仕様、回生運転機能、共通電源方式、外部制御電源入力など


2.インバータの機能

現在使用(設定)している機能の互換性
I/Oの互換性、運転指令関連の互換性
瞬停対策モードの互換性など


3.インバータの寸法


4.インバータのタイプ

V/F制御タイプ、センサレスベクトル制御タイプ、波形としてPWM波形、PAM波形など
*現在はPWM波形が一般


ここで注意!!ですが、特にインバータの更新時に見落としやすい事が有ります。
安心して新型のインバータを選定したのにトラブルが発生したことは有りませんか?
まれにこの様なトラブルが発生する事が有ります。

---インバータのシリーズ(最新型)が変わると実はこんな事が変わります---

まず1つに、初期のインバータの定格電流値と現在のインバータの定格値の違いです。
当初、インバータは三定格出力対応の製品もラインナップしていました。
この為、インバータ定格値は一番電流値の高い 200V/50Hzを含んでいたため現在の 200V/60Hz・220V/60Hzのものに比べ定格値、ピーク電流検出値等もその分比例して高くなっていました。 
また当時のモータや制御技術により全体的に見て多くのインバータの電流検出(瞬時電流検出、ストール電流)、は現在の値より若干高い値にされていることが多くありました。


次に、インバータはすでに制御方法の変化や搭載されているパワー素子の変化が数世代変わっています。
これに伴いインバータの瞬時過電流検出や、ストール機能の特性、瞬停対策の特性などに変化が出てきました。
これは、電流制限の制御、その制御応答時間等の技術が大きく進歩した為旧機種に比べインバータの保護方法の考え方に変化が出てきたことによるものです。
では実際にどのような点について注意が必要なのか、何点かお話いたします。


具体的に注意していただきたいアプリケーションとして次のようなものです。
 
●従来、インバータをモータに比べ1サイズ以上大きくして選定していた場合。
●従来、インバータ&モータを算定動力に比べ大きな余裕度をもたせた選定を行っていた場合。
*但しマルチ運転は含みません。

このような選定(アプリケーション)をおこなっている場合の理由としては
1)大きな始動トルクが必要な場合の選定
2)運転中のピーク負荷を考慮した場合
3)電源変動の影響を受けにくくする為の対策
4)発電機等の電源による運転対策
5)回生運転時のピーク電流対策
6)V/F制御機種でトルクブーストを大きく設定している為
7)クランク運動のような負荷で負荷のPeak-Peakの差が大きいため

トラブルになる場合の多くは上記の様な選定がなされた機械や設備で、選定当初の設計者の方が変わられたりすることでインバーターの更新時に選定の経緯が継承されずに新型のインバータに変わったことでインバータの特性の違いによるトラブルが発生することが有ります。
また、モータは従来のままでインバータのみを更新した場合は、モータの定格等を確認する必要があります。
旧型のインバータ専用モータなどは汎用モータと定格値が異なることが多く注意してください。

まとめますと、最新型と初期型のインバータにはピーク電流の検出レベル、ストール検出動作,レベル等に違いが有ります。また、その制御応答の違いも含め微妙な検出の差で初期型機種に比べトリップしやすくなる現象を起こす事がまれに有ります。

1)~7)以外にも多くのアプリケーションにより特殊選定がされる場合も有ります。
最新型のインバータは高性能と多機能により多くのメリッを得る事が出来ます。
既設の設備や機械に、よりパワーアップした戦力としてのリニュアル手段として最新のインバータでご検討されてはいかがでしょうか!


今回お話致しまたアプリケーション等でのご質問、ご相談をお待ちしております。
なお、次回は制御方式の変化による考慮点について予定しておりますが、是非皆様の御意見、希望をお待ちしております。 

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