住友重機械工業株式会社 PTC事業部

PTCワールドワイド 住友重機械工業株式会社

汎用モータをインバータ運転する際のお問合せをよく頂きますが、ここではまず当社製の汎用モータとインバータの運転についてお答えいたします。

<<当社の汎用モータをSFシリーズ(汎用)のインバータで運転する場合>>

この組み合わせは 汎用モータ + V/F方式のンバータ になります。
他社においてもこの様な組み合せは一般にありますので参考にしてください。
まず、この組み合わせは従来の代表的な組み合わせであり、現在この組み合わせで運転されている方も多いと思います。


■1-1.インバータの設定

a.インバータの基底周波数と基底周波数電圧
200V/60Hz または 220V/60Hz 
                
b.インバータの最高周波数
モータと組み合せる減速機により変わりますが、一般には60Hz~70Hzです。通常は60Hzが一般です。
当社の場合、更に高い周波数(MAX120Hz)まで運転可能な機種が有りますのでご照会ください
   
c.60Hzを越える周波数での運転設定
基本的に定出力運転になります。(60Hzを越えると出力電圧は基底電圧値で一定となり、周波数のみ上昇します。)
    
d.低速域でトルクを発生させる為のトルクブースト調整が必要となります。
ブースト量が不足するとトルクが出せないだけでなく、電流値も高くなります。
また、ブースト量が多すぎるとモータが過励磁状態になり電流値が高くなります。
特に小形容量では顕著に表れます。


■1-2.連続運転時のトルク特性

a.変速範囲 :一般的には1:10で6Hz~60Hzです(4Pモータ)
実際には6Hz付近はモータの特性で多少メーカにより表現が変わります。
   
b.負荷率  :連続運転できる負荷率(運転トルク)
6Hz/30%~20Hz/70%
30Hz/70%~60Hz/90~95%
60Hz以上は計算値の約90%
瞬間的なトルク(低速域でのトルクブーストを調整した条件)100%~130% 
   
c.始動トルク:120%~150%


■SF-320αシリーズでの運転

新シリーズのSF-320αは「すべり補正制御」採用で従来のV/F制御インバータに比べ大幅に性能アップで連続運転トルクも増します!
センサレスベクトルに近い性能を是非ご検討ください。

<<当社の汎用モータをHFシリーズ(センサレスベクトル)のインバータで運転する場合 >>

以前にも記載しましたが、近年多くの高性能インバータはこのタイプが主流となっています。
特長はベクトル制御方式のため出力される無効電力が少なく、波形が優れる為、無駄な熱分の発生が少なく汎用モータでも高トルク運転が実現できます。
また、センサレスベクトルインバータでは速度制御となり、運転周波数(モータ回転数)を負荷率に関係なく一定に保つ為、正確に低速域での変速を行えます。   


■2-1センサレスベクトルインバータの設定

インバータをセンサレス運転選択し、オートチューニングしてモータ定数をインバータに読み込みます。
その他は汎用インバータの場合と変わりません。


■2-2.連続運転時のトルク特性

a.変速範囲 :一般的には1:10で6Hz~60Hzです(4Pモータ)実際に6Hzから実用域になります

b.負荷率  :連続運転できる負荷率(運転トルク)
            
<0.2kW、0.4kW>
6Hz/100%~60Hz/100%

<0.75kW~22kW>
6Hz/80%~20Hz/100%
20Hz/100%~60Hz/100%
60Hz以上は計算値の約95%
(センサレスベクトル運転+オートチューニング)

c.始動トルク:200%

3)汎用モータをインバータで運転する場合の注意

1.400V級のモータの場合インバータで運転する事で焼損事故が発生することが有ります。
特に400Vに場合は、モータの絶縁強化などのサージ電圧対策を行う必要があり、メーカへの照会が必要です。

2.インバータ運転はインバータが高性能化したことで比較的簡単になりましたが、電源設備で高調波の対策やノイズ対策など考慮しなければならない事も有ります。メーカに照会ください。 

キーワードで探す