住友重機械工業株式会社 PTC事業部

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---------「 皆様からよく頂くご質問へお答えします 」------------

< 1.小形モータの無負荷電流特性について >

小形ギヤモータ(小形三相誘導電動機)の100w、200wクラスの電流値についてご質問をよく頂きます事例についてテーマアップしました。

「100,200wクラスの弊社ギヤーモータを駆動する場合、無負荷運転と負荷運転時の電流値があまり変わらない、無負荷時に定格電流値に近い値を示しているが大丈夫なのか?」

というご質問を頂きます。
これは、住友重機械製のギヤモータ用電動機の設計に関連する部分と一般的な小形モータの共通する要因に分けられます。

1.住友重機械製住友重機械製のギヤモータ用電動機の設計に関連する部分
住友重機械製モータはギヤモータ用としてギヤーの特性、特長を生かすため専用設計されています。
モータのプルアップトルクを大きくすると共に、トルクカーブのピークが立ったモータ回転のスベリが少ないタイプです。
効率がよく、始動時に大きなトルクを発生でます。
言い換えれば、効率良く電流がトルクに反されるモータです。

2.一般的な小形モータの共通する要因
一般に小形の100、200wクラスではモータの基本特性から無負荷時において効率、力率が低く、見かけ上は高い電流値でも無効電流の多く含まれたものになります。
また効率、力率が改善される全負荷(定格負荷近く)の電流値は有効電流が多くなり電流の成分は大きく変化します。実トルクに反映する成分が多いという訳です。
この為、表面上はあまり電流値が増えませんが、負荷状態の変化により効率、力率が変わり、定格電流(定格負荷)時は電流値があまり増えていない状況にも関わらず定格トルクを発生できるわけです。
また小形モータの場合、電流値の中で界磁電流分の比率が高く、モータのトルク分が更に目立ちにくいことも大きく影響しています。
     
この様な変化は小形モータでは著しく、容量が大きくなるに従いその差が小さくなります。

以上からモータ電流値は無負荷状態において定格電流値と大きく差が出ないという状況が発生します。
1つにはギヤモータはモータから見るとすでに、ギヤー部分が負荷とであり、モータ単体時の無負荷状態とは異なることや、小形ギヤモータの場合、一般に全負荷状態での使用はされにくくモータ特性上の効率、力率の低い負荷状態で運転されることが多い事がこの特性が目立ちやすいことも起因していると思われます。
また、特に大型設備の使用において周辺設備の負荷率が比較的低く、工場の電圧値が定格電圧値より高い(定格値の5%以上)場合、小形モータは無負荷電流が増加します。
このような状況で複合された要因からギヤモータ単体の状態で無負荷時に電流値は定格値近くまで高くなることがあります。

* モータを使用する場合、様々な要因からモータを保護するため、モータにサーマルリレー等を用いてモータの保護を必ず行ってください。

今回の内容を含め、FAQコーナに常時掲載を予定しております。
ギヤモータ、インバータの機能、用語、規格 等に関する疑問、お問合せをお寄せください。

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