住友重機械工業株式会社 PTC事業部

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◆インバータ 特集 第 3 回◆

今回の特集の最後は瞬時停電対策(瞬停対策)についてです。
まだまだ皆様の質問にお答えして今後も様々なテーマを捕らえていきますので是非ご質問を「相談センター」までお寄せください。
    
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☆ 瞬時停電対策のトラブル回避とポイント!

皆さんは瞬停対策をインバータ運転の設計の際に考慮されていますか?
インバータの標準機能として搭載されている瞬停対策機能ですが、意外にこの機能に付いての使い分けや動作については知らない事が多いと思います。
とても便利な機能ですが、アプリケーションについては何点かポイントがあります!

では、まず瞬停と瞬停対策機能とは?・・・・・
各電気設備に供給される電源はいろいろな原因により瞬時に電源が切れたり、最低基準電圧以下に電源電圧降下が発生することがあります。
また、この瞬時停電は通常 数msec~1、2sec 定義されます。 しかし、実際には瞬停より瞬間時に電圧降下し瞬停と同様な状況下になる事のほうが多いのです。
特に、落雷の多い地域ではこのような瞬停が多く発生し、その多くは0.2sec以下のものといわれています。
動力ライン(電源系統)で容量の大きい誘導電動機を起動し、そのタイミングで瞬停・瞬時の不足電圧を検出してしまうようなケースです。

この他にも瞬間的に大電力を必要とする設備の起動でも発生することがあります。
このような場合の特長として、リレーシーケンスは保持しているにもかかわらず制御機器、インバータ等がシビアに瞬停を検出し設備ラインが停止状態になるためで実際にこのような経験をお持ちの方もいらっしゃることと思います。

瞬停対策機能を使用すると瞬停を検出した場合、一度インバータは出力を遮断し復電後、自動すくい上げモードに入り、フリーラン中のモータ回転数を検出し、インバータの出力を同期させ運転に入り設定回転まで復帰します。
このように瞬停対策機能は瞬停発生後のフリーラン中のモータを過電流が流れないようインバータ出力をコントロールし復電後自動再運転できる便利な機能です。
特に最近のセンサレスベクトル制御タイプのインバータでは、フリーラン中のモータ回転数等を細かに検出しより精度の高い瞬停対策機能を実現しています。
これにより安定した運転が得られます。



ポイント1

運転する機械の慣性モーメントが大きき場合は瞬停対策機能が有効です。
→ 
通常の瞬停対策OFFでフリーラン中のモータを再運転しようとした場合
過電流によりインバータがトリップし運転ができません。
これを解決するのに瞬停対策機能が使用されます。

*インバータの出力とフリーラン中のモータ回転数が一致しないため、瞬間、擬似的に逆相制動のような状態になり過電流が発生します

注意1)
瞬停を越える時間に対してのすくい上げ運転は、モータの回転数が安定した状態で検出不可能な場合が考えられるためメーカに照会ください。 
注意2)
配線距離が長くモータのフリーラン回転数が検出しにくい場合は検討が必要です。メーカに照会ください。

!!! 制御方式、シリーズにより瞬停対策機能の機能が異なります。必ず製品を確認した後照会ください。


ポイント2

機械の慣性モーメントが非常に小さい場合(たとえば1SEC以内で停止)瞬停対策機能の有効性が見当たらなくなります。
単に停止したモータの自動再起動用としての利用になります。
但し多くのモータを全数再始動を手動で行なはず自動化したいような場合のアプリケーションになります。
   


ポイント3

複数のモータを1台のインバータで運転する場合は瞬停対策機能は適用できませんので注意が必要です。



<注意!!!>

瞬停対策機能は言い換えれば自動再運転(すくいあげ運転)であり安全のためのシーケンス回路に充分安全対策を行う必要があります。

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ポンプ、ファン、粘度の低い攪拌機、など慣性モーメントの大きい機械を製作されている方は是非この機能を上手くアプリケーションしてみてはいかがですか?
住友重機械では、化学機械、業務用洗濯機・繊維機械等で多くのアプリケーション実績をもち、最新のインバータにF/Bしております。

お客様のご照会をインバータ技術担当者がお待ちしております。! 


今後もこのようなアプリケーション、選定、についてのポイントを掲載する予定です。
皆様のご希望にそいテーマアップいたしますので是非ご意見お寄せください。

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